東京:日本の6月の貿易収支は、輸出の回復を浮き彫りにし、3ヶ月ぶりに黒字となった。
財務省のデータによれば、今年上半期の日本の貿易赤字は3兆2300億円(210億ドル)と、前年同期から半分以上減少した。
米ドルに対する円安が、ここ数ヶ月の日本の輸出を後押ししている。月の貿易黒字は、自動車やコンピューター・チップの輸出増加により、前年同月比5倍の2240億円(14億ドル)に拡大した。
円安は、特にインフレ傾向とエネルギーコストの上昇の中で、日本の輸入にとってマイナスに働いている。資源の乏しい日本は、エネルギーのほとんどを輸入している。
日本は主に円安と世界的な物価上昇により、2021年下半期から6期連続で貿易赤字を計上している。
日本の会計年度は4月から3月までである。
月の輸入は3%増の8兆9800億円(580億ドル)、輸出は5%増の9兆2000億円(590億ドル)だった。
今年1〜6月の輸入は0.8%増の54兆7000億円(3500億ドル)、輸出は9%近く増の51兆5000億円(3300億ドル)だった。
SMBC日興証券のエコノミスト、宮前耕也氏らのレポートによれば、日本の貿易赤字は今後も減少を続けると予測している。アメリカとアジアへの輸出は増加し、ヨーロッパへの輸出は遅れているという。
米ドルは今年に入ってから上昇を続けており、ここ数週間は160円台に突入している。木曜日のドル円相場は約156円だった。円安は日本の購買力を低下させるが、海外の収益を円に換算するとその価値を高める。
AP