
リヤド:PIF総裁のヤセル・アル・ルマイヤン氏によると、サウジアラビアと中国の金融市場は、このほど中国の取引所において上場投資信託(ETF)がローンチされたことで、新たなつながりの章を迎えることになる。
深センで開催された上場イベントにおいて、アル・ルマイヤン総裁は、ETFはアジアの投資家にサウジアラビアの株式市場へのアクセスを提供し、戦略的な経済変革によるサウジアラビアの持続可能な長期的成長をもたらすと強調した。
先週、王国株式に焦点を当てた2つの新しいETFが上海と深センでデビューした。適格国内機関投資家プログラムの下で運用されるフィーダー・ファンドは7月16日に取引を開始し、両ファンドともローンチ当日に一時的に1日の上限である10%を超えた。
中国南方資産管理(China Southern Asset Management)が運用するCSOPサウジアラビアETF QDIIは、6億3,400万人民元(8,700万ドル)を調達して深セン証券取引所に上場した。
2番目のファンドは、Huatai-PineBridgeが運用するCSOPサウジアラビアETF QDIIで、5億9,000万人民元を調達し、上海証券取引所で取引を開始した。
これらの新しいETFは、サウジアラビアの株式市場に投資できる中国初のファンドの一つである。
PIFは、2023年11月に香港証券取引所に導入されたCSOPサウジアラビアETFの成功を受け、外国人投資家を引き付け、サウジアラビアへの資本流入を深めることを目的としている。このファンドは、PIFからの5億ドルの拠出を含む10億ドル以上の初期投資で立ち上げられ、世界最大のサウジアラビアETFとなった。
PIFの中東・北アフリカ投資部門で証券投資部長を務めるアブドゥルマジード・アル・ハグバニ氏によると、ETFは、国際的なステークホルダーが王国市場内でポートフォリオを分散できるようにすることで、そのニーズに応えることを目的としている。
また、サウジアラビアの資本市場は新たな投資家の誘致に注力しており、市場の成長には多様な投資家基盤が不可欠であると述べた。
声明は、こうした動きは中国の関係者に中東最大の市場に投資する新たな機会を提供し、世界で最も急成長し、最も戦略的な市場のひとつであるサウジアラビアへのアクセス拡大の架け橋となることを強調した。
同声明はまた、こうした取り組みはやがて、サウジアラビアの個人投資家にも利益をもたらすだろうと付け加えている。