ミゲル・ハドチティ

リヤド: サウジ石油大手アラムコは、中国の李強首相の王国訪問中、中国のパートナーである栄盛石油化学有限公司と恒力集団有限公司との新たな協定を発表した。

プレスリリースによると、これらの合意は、中国の長期的なエネルギー安全保障と発展を強化する一方で、主要な地域パートナーとの戦略的関係を強化するというアラムコの継続的な献身を強調するものである。

今回の合意には、栄盛 との開発枠組み合意、 恒力グループとの戦略的協力合意の予備文書が含まれている。これらの協力関係は、サウジアラビアと中国がエネルギーおよび石油化学分野での関与を深める中で実現したもので、これらの重要産業における相互目標の推進におけるアラムコの役割を強化するものである。

栄盛との開発枠組み合意は、サウジアラムコ・ジュバイル製油所施設の共同拡張の可能性に関わるものだ。これは、2024年4月にアラムコと栄盛がSASREFの合弁事業とサウジと中国の石油化学部門への重要な投資のための段階を設定する協力枠組み合意に署名した発表に続くものである。

この合弁事業では、栄盛がSASREFの株式の50％を取得し、アラムコは栄盛の関連会社である寧波中金石化有限公司の株式の50％を取得する可能性がある。さらに、この合意には、ZJPCの設備拡張とSASREFにおける液体-化学品プロジェクトの開発への参加も含まれており、両社の石油化学能力の大幅な強化を意味する。

戦略的協力協定は、デューデリジェンスと規制当局の承認を条件として、アラムコが恒力石化の株式10％を取得する可能性に関する協議を進めるものである。

この合意は、今年4月に調印された覚書に続くもので、提案されている取引の概要を説明し、石油化学分野におけるアラムコと恒力のさらなる協力関係の基礎を打ち立てた。

アラムコの下流部門社長であるモハメッド・Y・アル・カフタニ氏は、これらの合意の重要性を強調し、中国のパートナーとの緊密な協力関係がもたらす長期的な相互利益に対する当社の信念を確認するものであると述べた。

「中国は当社の世界的な下流成長戦略にとって重要な国であり、30年以上にわたる関係を基に、この重要な市場で新たな機会を開拓することを楽しみにしている」と述べた。

アル＝カフタニ氏はさらに、これらの合意は、主要部門における関係を強化し、アラムコの下流分野の目標を推進し、中国とサウジアラビア両国の活気あるエネルギー・石油化学部門に貢献するという共通の意図を反映していると述べた。

これらの合意は、サウジアラビアの経済発展に貢献すると同時に、エネルギー情勢における重要なプレーヤーとしての地位を確固たるものにするという、アラムコの広範な戦略の一環である。中国のパートナーとの緊密な協力関係を育み、革新的な技術的解決策を模索することで、アラムコは両国の進化するエネルギーニーズに対応できる体制を整えている。

アラムコと中国との関係は30年以上にわたっており、今回の合意は、将来の成長と技術革新に焦点を当てた、この長年のパートナーシップの継続を意味する。