
リヤド:サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子は、ビジョン2030イニシアティブの最新状況について報告し、王国の観光と雇用における進展を強調した。
第9期諮問評議会(Shoura Council)の初年度の会合を終えた後の年次演説で、皇太子は、サウジアラビアの経済多様化への取り組みは着実に進展しており、非石油活動による同国の実質国内総生産への貢献度は2023年には50%に達する見込みであると述べた。
この分野の強化は、石油収入への依存を減らそうとしているサウジアラビアにとって極めて重要であり、皇太子はサウジ国営通信によると、王国の「この偉大な旅における多くの根本的な成果」を称賛した。
2016年に発表されたビジョン2030の進捗状況について振り返り、次のように述べた。「観光分野では、2019年に開始された国家観光戦略が2030年の観光客数目標を1億人と設定していたが、その目標は前倒しで達成され、2023年には1億900万人に達した。
この目標を達成した結果、王国の観光事業に関する野心的な目標は、2030年までに1億5,000万人の観光客を誘致することに変更された。
皇太子は、サウジアラビア国民の男女を合わせた失業率が、2024年第1四半期には史上最低の7.6%を記録したことを強調した。2017年には12.8%であった。
さらに、「公共投資基金は、投資の原動力となるという目標を達成するための役割を継続している」と付け加えた。
また、皇太子は、サウジアラビア国民の持ち家率が2016年の47%から63%以上に増加したと付け加えた。
皇太子によると、サウジアラビアは再生可能エネルギーの分野でも先進的な地位を獲得し、地域的にも国際的にもこの分野で最も活発なプレーヤーのひとつとなっている。
同王子は、サウジアラビア王国における鉱業部門の成長に触れ、同国は現在、世界最大の天然資源の貯蔵国であると述べた。
さらに、同王子は、2030年の万博と2034年のFIFAワールドカップの開催に向けて準備を進めている同国は、メガイベントの開催地としてトップクラスの地位を確立しつつあると付け加えた。
「王国は世界的な信頼を得ており、国際的な機関や大手企業の進出先として世界でもトップクラスとなっている。特に、国際通貨基金(IMF)の中東・北アフリカ地域事務所の開設や、スポーツ、投資、文化など、さまざまな国際活動の拠点が置かれていることは、文化的な交流のゲートウェイとしての役割を果たしている」と彼は述べた。