• サウジアラビア・パビリオンでは、軍事産業部門に特化したさまざまな政府機関や国営企業が紹介される。
• 軍事関連製品や装備品、特に航空関連の幅広い製品が展示される。

モハメド・アル・キナニ

ジェッダ：サウジアラビアは、パートナーシップの構築と軍事部門のさらなる発展を目指し、2024年の中国航空宇宙博覧会（中国・珠海）に参加する。

軍事産業総局(GAMI)は、11月12日から17日に予定されているこの世界的なイベントへのサウジアラビアパビリオンの参加を調整している。

展示エリアでは、軍事産業部門に特化したさまざまな政府機関や国営企業が紹介され、この分野における最新技術や機器の進歩を探る貴重な機会となる。

サウジアラビア王国の防衛部門は、2030年までに国内総生産（GDP）に170億ドル、非石油収入に90億ドルを直接追加し、国家経済に多大な貢献を果たすことが予測されている。この部門の成長により、今後10年以内に10万の直接・間接雇用が創出される見通しである。

サプライチェーンの開発と現地化に向けた取り組みにより、74件の投資機会が生まれており、その総額は1500億サウジ・リアル（400億ドル）に上ると推定されている。GAMIのウェブサイトによると、防衛部門からの投資総額は2030年までに100億ドルに達する見通しである。

GAMIの声明によると、サウジアラビアが国際的なイベントに参加することは、G20諸国の中で最も急速に成長している経済国のひとつとしての王国の地位を確固たるものにするための重要なステップである。

また、このイニシアティブは、世界中の投資家を惹きつけることへの同国の取り組みと、軍事分野におけるサウジアラビアビジョン2030の目標達成を強調している。

王国のパビリオンでは、航空機を中心としたさまざまな軍事製品や装備品が展示され、同国の軍事製造能力の強化に向けた取り組みが強調される。サウジアラビアは2030年までに、軍事装備品およびサービスに対する政府支出の50パーセント以上を現地調達することを目指している。

また、パビリオンでは、同国の防衛および軍事産業への投資の潜在的可能性と投資環境の良さも強調される。

2017年に設立されたGAMIは、政府機関および民間部門のパートナーと協力し、軍事産業における国内および国際企業の強化に取り組んでいる。このイニシアティブは、国内の製造能力の現地化と強化を目的としており、この分野をサウジアラビアの経済繁栄と防衛の独立性の重要な推進要因として位置づけている。

投資省や国防開発総局を含む複数の政府機関が、ナショナル・カンパニー・フォー・メカニカル・システムズ、WAKEB・カンパニー・フォー・アーティフィシャル・インテリジェンス・アンド・オートノマス・システムズ、マイルストーン・アビエーション・サービス、ホマット・アルワタン・カンパニーなどの企業とともに、この展示会のサウジアラビア・パビリオンに参加していると、声明は述べている。

GAMIの取り組みは、官民のパートナーシップにより、投資環境を整える政策や規制を策定することで、国家経済の成長を支援している。

市場規模、セクター横断的な影響、競争優位性、GAMIによる産業参加プログラムや政策の開発への注力により、このセクターは投資家にとってより魅力的なものとなっている。