東京:日本のソフトバンク・グループは、9月までの3ヶ月間で1兆1800億円(77億ドル)の純利益に振れた。これは、ハイテク大手である同社が、ビジョン・ファンドの投資ビークルで上場企業の株価上昇の恩恵を受けたためである。
この決算は、LSEGが集計したアナリスト4名の予想平均に基づく2870億円(18.7億ドル)の利益予想を大幅に上回り、前年同期の9310億円の損失と比較した。
この結果は、ソフトバンクの投資に対するより慎重なアプローチが実を結んでいることを示している。孫正義氏の巨大投資会社は、利上げによって高成長を遂げるハイテク新興企業の保有株の価値が暴落したため、長期にわたる縮小を余儀なくされた。
現在では、こうした評価額の一部が回復し始めており、ビジョン・ファンドの投資利益は6,080億円に達している。過去5四半期のうち4四半期は黒字だった。
しかし、ビジョン・ファンド1は設立以来226億ドルのグロス利益を上げているが、これはビジョン・ファンド2の210億ドルの損失によってほぼ相殺されている。
ドル建て負債が円建てでより容易に資金調達できるようになったため、当四半期の対ドル円レートは2,890億円の利益となった。
ロイター