
農林水産省と環境省は16日、食品メーカーや小売り、外食などから出る「事業系」の食品ロスを2030年度までに00年度から6割減らす目標を示した。達成に向け、賞味期限まで一定以上の期間がないと納品させない取引慣行の見直しや、早期発注を事業者の努力義務にする。
食品ロスは事業系と、一般家庭で発生する「家庭系」に区分され、現行目標はともに30年度までに00年度の半分(事業系273万トン、家庭系216万トン)に減らすことを目指している。事業系は22年度に236万トンまで減ったため、30年度までに219万トンに削減する目標を新たに掲げる。
新目標はパブリックコメント(意見公募)などを経て、年度内に正式決定する。家庭系は22年度に236万トン発生しており、引き続き現行目標の達成を目指す。
時事通信