
日本銀行はコロナウイルスの大流行をきっかけに苦しむ中小企業に融資を行った金融機関に対して金利の一部を払う新たな策を早急に立案すると、黒田東彦総裁は水曜に述べた。
政府は1.1兆ドル規模の景気刺激策の一環として、コロナウイルス関連の売上不振に見舞われた企業に安価な融資を提供する様々なプログラムを打ち出した。
黒田総裁は、日銀は金融機関に政府のプログラムの活用を促す方法を検討していると述べた。
具体的には、日銀は商業銀行が政府のプログラムを通じて中小企業へ融資するための資金供給を行う策を検討している、と黒田は語った。
また日銀は、そのような融資を後押しする商業銀行に0.1%の不利を支払うことになると黒田は述べた。
「政府のプログラム詳細がより明らかになり次第早急にこの策を実行したい」と、黒田は議会に語った。
日銀は月曜、パンデミックによる倒産拡大に対抗するため金融刺激策を拡大した。パンデミックによる外出自粛および商売の閉鎖により、経済は深刻な不況危機に陥っている。
日銀がこれまでに取った措置のほとんどは、銀行からの融資獲得や信用市場の利用がしやすい大企業を対象としている。政策立案者にとっての課題は、即時の資金繰り支援がなくては苦しい中小企業に手を差し伸べることだ。
黒田は月曜の決定会合で、中小企業支援のための措置を検討するようスタッフに指示した。黒田の最新の発言は、この策が6月15-16日の次回の日銀決定会合の前に実施される可能性を示唆している。
ロイター