
リヤド:サウジアラビアのACWA Powerは、3億1200万ドル相当の2つの大型契約を締結し、中国の再生可能エネルギー部門における地位を固めた。
これらの契約は、同社のグローバル拡大戦略における重要な一歩であり、中国のクリーン・エネルギー移行を推進するという同社のコミットメントを強調するものだ。
同社の声明によると、この契約には広東省における132メガワットの太陽光発電ポートフォリオと200メガワットの風力発電プロジェクトが含まれる。両プロジェクトは、ACWA Powerの中国における広範な戦略の中核をなすもので、同国の再生可能エネルギー目標を支援するために2023年に開始された。
ACWA Powerのマルコ・アルチェッリ最高経営責任者(CEO)は、今回の進展について意気込みを語った: 「これはACWAパワーにとって中国における重要なマイルストーンであり、再生可能エネルギーと海水淡水化における当社の事業プレゼンスを確立するものだ。私たちは、中国のパートナーとともに、同国のクリーンエネルギーと水の移行に貢献することを約束します」
アルチェッリ氏はさらに、当社の長期的なビジョンを強調し 「我々は、再生可能エネルギー・プロジェクトに投資するだけでなく、中国の専門技術に投資し、中国国内で永続的な関係を築いていく」と述べた。
この太陽光発電プロジェクトは、ACWA Powerが長期的なサプライチェーンパートナーであるSungrow Renewablesと資産レベルで協力する初めてのもので、広東省の3つの別々のサイトにまたがる。さらに、風力タービン製造大手のMingyang Smart Energy Groupと締結した風力発電協定は、急速に拡大する中国の風力セクターへの共同投資の扉を開くものだ。
ACWA Powerの中国再生可能エネルギー市場への正式参入は2024年12月に発表され、同社は複数の省で1ギガワットを超えるプロジェクトの開発を計画している。
ACWA Powerの創業者で取締役会会長のモハマド・アブナヤン氏は、 「中国の再生可能エネルギー市場への参入は、持続可能な未来に向けた当社の世界戦略における重要なマイルストーンとなる。当社の成長は、単にメガワットを増やすことではなく、エネルギー転換を加速させ、将来の世代のために、よりクリーンで豊かな世界を創造する永続的なパートナーシップを築くことである」とコメントした。
これらのプロジェクトは、ACWAパワーが中国におけるポートフォリオを1ギガワット以上に拡大する初期段階の一部である。この動きは、2030年までに全世界の運用資産を3倍の約2,500億ドルにするという同社の長期的な野心に沿ったものだ。