
リヤド: サウジアラビアの不動産セクターは2024年第4四半期も成長軌道を維持し、王国の不動産価格指数は前年同期比3.6%上昇したことが公式データで明らかになった。
統計総局によると、成長を牽引したのは主に住宅用不動産セクターで、2023年の同時期と比較して3.1%の上昇を記録した。
重要な統計ツールである不動産価格指数は、王国全体の取引データに基づいてサウジアラビアの不動産価格の変動を測定する。
不動産セクターの開発は、サウジアラビアを観光とビジネスの世界的なハブとして位置づけることを目指す「ビジョン2030」の中核的な目標である。
不動産総局によると、王国の不動産市場は2024年に695億1,000万ドル、2029年には1,016億2,000万ドルに達し、年平均成長率は8%に達すると予測されている。
データによると、2024年第4四半期の住宅セクターの不動産価格は、前年同期比でさまざまな上昇を記録した。住宅セクターは3.1%の上昇を記録し、指数のウエイトは72.6%であった。
この上昇の主な要因は、指数の45.7%を占める住宅用地価格が2.5%上昇したことである。マンション価格は2.9%上昇し、別荘価格は6.5%上昇した。
しかし、2024年第4四半期の住宅用地価格は前年同期比0.7%の微減となった。
商業用不動産セクターは、主に商業用土地区画価格が5.2%上昇したことにより、前年同期比5%の価格上昇を記録した。建物価格も5.1%上昇したが、ギャラリーや店舗の価格は1.7%下落した。
農業セクターの不動産価格は2023年同期比で2.8%上昇した。
地域別価格動向
リヤド地域の不動産価格は2024年第4四半期に前年同期比で10.2%上昇し、ナジュラーンとタブークの不動産費用は同期間にそれぞれ4.6%、1.1%上昇した。
マッカの不動産価格は0.6%下落し、東部州の不動産費用は4.6%下落した。
またGASTATによると、アル・アハとアシールの不動産価格は、2023年の同時期と比べ、第4四半期に16.7%と7.3%の大幅な下落を記録した。
四半期比較
2024年第3四半期と比べ、第4四半期の不動産価格指数は1.6%上昇した。
住宅用地の価格は前四半期比0.9%上昇し、アパートは0.5%、別荘は2.4%上昇した。
商業用地は前四半期比2.7%上昇した。農地価格は9.8%下落し、それに伴い農地価格も下落した。