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PIFと現代自動車、サウジアラビアに5億ドル超規模の自動車工場を建設する契約を締結

サウジアラビア・韓国ビジネスフォーラムで発表されたこの合弁事業は、内燃機関の車両と電気自動車の両方を含む自動車を年間5万台製造することを目標としている。(提供画像)
サウジアラビア・韓国ビジネスフォーラムで発表されたこの合弁事業は、内燃機関の車両と電気自動車の両方を含む自動車を年間5万台製造することを目標としている。(提供画像)
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23 Oct 2023 07:10:05 GMT9
23 Oct 2023 07:10:05 GMT9
  • 工場の着工は2024年内、生産開始は2026年内と予定されている。

アラブニュース

リヤド:サウジアラビアの公共投資基金(PIF)は、10月22日、5億ドル超規模の自動車工場をサウジアラビア国内に建設する契約を現代自動車株式会社と締結した。

政府系ファンドであるPIFは、この合弁事業の株式の70%を、そして、韓国の現代自動車が株式の残りを保有する予定であると、PIFが声明で発表した。

現代自動車は、また、技術的、商業的支援を提供してこの工場の発展を支援する戦略的技術パートナーとしての役割も果たすことになる。

サウジアラビア・韓国ビジネスフォーラムで発表されたこの合弁事業は、内燃機関の車両と電気自動車の両方を含む自動車を年間5万台製造することを目標としている。工場の着工は2024年内、生産開始は2026年内と予定されている。

PIF副総裁兼MENA地域投資責任者であるヤジード・A・アル・ヒュミド氏は、この事業について、「現代自動車とのパートナーシップは、PIFにとって、サウジアラビアにおける自動車産業のエコシステムの成長を実現し加速させる上での新たな重要な里程標です。自動車産業はPIFが注力している13の優先分野の1つです」と語った。

この合弁事業で建設される新しい製造工場は、数千の雇用を創出し、知識と専門技術の移転を可能とする。現代自動車の車両のサウジアラビア国産化は、同国の自動車とモビリティのエコシステムの発展を加速し、自動車部門、そしてより広範な経済分野へのさらなる投資に繋がる。

このパートナーシップは、サウジアラビアを世界有数の自動車産業を有する国家へと変貌させ、この産業分野の変革を推進し、サウジアラビア内外の製造能力やインフラ、サプライチェーンの強化を図ろうとしているPIFの最新の取り組みである。この産業分野への主要な投資として、PIFは、最近では、自動車のサプライチェーンと製造能力の現地化を目的とする「タサル (ナショナル・オートモーティブ・モビリティ・インベストメント株式会社)」の起ち上げを発表した。これに加えて、PIFとサウジ電力公社は、2030年までに、サウジアラビア全域に5,000を越える電気自動車用急速充電器の設置を計画し実施する「エレクトリック・ビークル・インフラストラクチャー株式会社」の設立を発表した。

販売台数では世界第3位の自動車製造企業である現代自動車グループは、車両製造工場の設計や開発、運営に非常に有用な技術力と専門知識をこの合弁事業に提供する。

現代自動車株式会社の張在勲 (チャン・ジェフン) 社長兼CEOは、「私たちは、このベンチャー事業が、自動車生産における大きな進歩を促し、中東地域において、持続可能で環境に優しい自動車の未来を醸成する可能性に心躍る思いをしています。私たちが協働して行う取り組みは、技術革新と環境問題対応の進歩を実現する機会を創出することになるでしょう」と語った。

今回のジョイントベンチャー事業契約の完了には、関連する複数の公的機関から慣例的な承認を得ることと、さらに複数の条件を満たすことが必要となると、PIFの発表は付け加えている。

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