
チュニス:リビア中央銀行の準備預金は今年、東部勢力によるエネルギー輸出の停止によって収益が大幅に削減したため、約20%減少すると予想される、と監査局は述べた。
年間の原油収益は、昨年の310億ドルから50億ドルに減少すると予想され、中央銀行の準備預金を500億ドルに引き下げる、と監査局は述べた。東部勢力は1月に原油輸出を停止した。コロナウイルスのパンデミックが需要に打撃を与えたため、世界の原油価格も急落し、すぐに回復する見込みはない。
財政赤字は、2019年の110億ディナールの黒字と比較して、今年は267億ディナール(190億ドル)に達すると予測される、とトリポリを拠点とする監査局は金曜日にFacebookに投稿したビデオで伝えた。
リビアは、2014年以降、国際的に承認されたトリポリの国民合意政府(GNA)と、リビア東部を統治し、並行機関を樹立したベンガジのライバル政権との間で分割されている。
ほとんどの原油生産および輸出施設は東部にあるが、国際協定により、収益はトリポリのリビア中央銀行(CBL)を経由して流れ、トリポリの国営石油企業(NOC)のみが販売できる。
その後、原油収益は、GNAが管理する地域と同様に東部の公的部門の被雇用者の給与や、国中の国家運営資金として使用される。
東部勢力は1月に輸出を停止し、以来原油価格が暴落し、直ちに収益が減少した。
GNAは今年初め、支出予測を伴う国家予算を発したが、予測された収益値は達成していない。
ロイター