


東京:小池百合子東京都知事は、11月にエジプトとアラブ首長国連邦を訪問したのに続き、日本の首都と中東のパートナー都市との関係を強化することに意欲を示している。
カイロでのプログラムでは、モスタファ・マドブーリー首相、バドル・アブデル・アーティ外務大臣、イブラヒム・サベール・カイロ知事との会談に加え、持続可能な都市化に関する第12回世界都市フォーラムに出席し、次のように述べた: 「私は東京をより良い未来へと前進させます」
小池氏はまた、都市開発における新興企業の役割も強調している。「産業構造の大きな変革期を迎え、スタートアップが世界の変化と成長を牽引する中、イノベーションを生み出すスタートアップの育成と協力が不可欠です」と彼女は言う。
小池氏は、最先端技術による持続可能な新しい価値の創造を目的としたアジア最大級のスタートアップ・カンファレンス「SusHi Tech Tokyo」を推進している。今年の5月には、東京都が主催するSusHi Tech Tokyo 2025が開催予定で、国内外から500を超えるスタートアップ企業や投資家、5,000件以上の商談、そして50,000人以上の来場者が見込まれている。
「5月には、世界中のチャレンジャーとオープンイノベーションを加速させるSusHi Tech Tokyo 2025を開催します」と小池氏は述べた。東京都とアブダビ首長国は、デジタルトランスフォーメーションやその他の実践的な分野における都市間協力に関する協定を締結しており、エジプトのアムル・タラット通信・情報大臣は、エジプトと東京都の協力可能な分野として、スタートアップや起業分野が目立つと小池氏に述べた。
小池氏はまた、アブダビの皇太子であるシェイク・ハリード・ビン・ムハンマド・ビン・ザーイド・アル・ナヒヤーン殿下と、持続可能な素材や製品、デバイスを専門とする東京のスタートアップ企業数社によるプロモーション・イベントで会談した。その中には、熱中症警報時計メーカーや世界最大の垂直型屋内イチゴ農園も含まれている。
小池氏が描く未来には、自然災害に対するより強い耐性が含まれている。東京レジリエンス・プロジェクトは、気候変動やその他の自然災害によってますます激しく頻発する豪雨に対して東京を備えるものだ。
このプロジェクトの一環として、東京都は都市部の洪水や河川の氾濫を防ぐため、海とつながった巨大な「地下調整池」を建設している。
東京都はまた、2050年までにゼロ・エミッションを達成するという目標にも取り組んでいる。「東京はクリーンエネルギーの社会実装の先頭に立ちます」と彼女は述べた。
東京都はまた、多文化共生社会の実現に向けた青少年の意識啓発や、グローバルな課題解決に向けて協働するマインドの醸成を目的に、中東諸国との高校生交流を推進している。
東京都教育委員会では、グローバル人材の育成を目的に、2022年から都立高校から109名の生徒をアブダビ、ドバイ、エジプト、トルコなどに派遣している。同時に、中東の高校生を招いて国際交流も行っている。
また、東京都立図書館とエジプトのアレキサンドリア図書館との間で、文化・学術面での交流として、AIデジタル時代の協力に向けた協定を締結した。
※本記事は、関口昇 東京都外務長のレポートに基づいている