リヤド:ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、サウジアラビアが2030年国際博覧会開催地に決定したことに関して、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子殿下に祝福を伝えた。
韓国およびイタリアと招致を争ったリヤドは、パリを拠点とする万国博覧会国際事務局(BIE)の加盟国による投票で165票中119票を獲得した。
プーチン大統領がサウジアラビアを訪問した翌日の7日に発表された会談の公式声明は、この会談で両国の歴史的、戦略的関係と、現在の地域、国際状況についての議論が交わされたことに触れている。
「両国は、2国間の相互・合同投資強化、民間セクターの開放、相互訪問、合同投資フォーラムおよびイベントの開催、投資を呼び込む環境づくり、必要なイネーブラーの提供、この分野におけるあらゆる課題解決に引き続き取り組んでいきたいという熱意を強調した」と同声明は述べている。
両国首脳は2国間の緊密な協力、OPEC+諸国による世界の石油市場安定性強化への取り組みの成功を称賛した。
さらに両首脳は、「この協力を継続することの重要性、生産者および消費者の利益に貢献し、世界経済の成長を支援する形で全加盟国がOPEC+の合意を遵守することの必要性」を強調した。
両首脳は、石油およびガス、環境、テクノロジー、デジタル経済、宇宙、持続可能なツーリズムといった分野での協力を強化することで合意した。
さらに同声明は、両国が「ガザにおける壊滅的な人道状況を深く懸念」しており、パレスチナにおける軍事行動の停止と、民間人保護の必要性を強調したことに触れている。
「平和的共存と経済開発に向けた適切な条件づくりを行うための二国家解決に関する国際決議を実施し、パレスチナの人々が1967年に設定された国境に従って、東エルサレムを首都として独立し主権を持ったパレスチナ国を樹立するという正当な権利を行使できるようにする以外に、パレスチナの安全と安定の実現はありません」同声明はそう述べている。
プーチン大統領は6日にはアラブ首長国連邦(UAE)を訪問し、アブダビのカスル・アル・ワタン宮殿でシェイク・ムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン大統領に迎えられた。