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植田総裁が就任=戦後初の学者出身―日銀

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09 Apr 2023 07:04:15 GMT9
09 Apr 2023 07:04:15 GMT9

日銀の黒田東彦総裁が8日、任期満了で退任し、経済学者の植田和男氏が9日付で第32代総裁に就任した。植田氏は戦後初の学者出身総裁。世界的なインフレや海外経済の減速懸念など先行きの不確実性が強まる中、10年間続いた異次元の金融緩和をいかに通常の金融政策に戻していくかが課題となる。

植田氏は週明け10日から本格的に総裁の執務を開始。就任記者会見を同日行うとみられる。 

植田氏は国会での所信表明で、日銀の現在の金融政策は適切だとして「工夫を凝らしながら、金融緩和を継続することが適切だ」との考えを強調。また、2%の物価上昇目標を安定的に達成することなどを盛り込んだ政府・日銀の共同声明についても「直ちに見直す必要があるとは考えていない」とした上で、政府・日銀の連携が重要との認識を示している。

一方、大規模緩和の長期化で、国債などの市場機能や金融機関の収益には悪影響が出ており、植田氏も「さまざまな副作用を生じさせている面は否定できない」と指摘している。4月27、28日には総裁就任後初の金融政策決定会合を控えており、現行の緩和策の効果と副作用や、物価見通しなどについて議論するとみられる。

時事通信

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