
サイード・アル・バタティ
アル・ムッカラー:アラブ連合軍がイエメンの各地でフーシ派の拠点を空爆する中、イエメン政府軍はイランの支援を受けるフーシ派との激しい衝突の末、南部シャブワ県で広大な領域を制圧した。
2日にアラブニュースの取材に応じた軍関係者は、アラブ連合軍の航空支援を受けた政府軍がフーシ派の支配下にあるバイハン地区とオウシラン地区に深く進軍したと話した。政府軍は広範囲に渡ってフーシ派を排除し、両地区を結ぶ戦略的に重要な道路を掌握したという。
同関係者によると、この戦闘で少なくとも60人のフーシ派が死亡し、政府軍は両地区でフーシ派に対するさらなる攻撃を進めているという。
イエメン軍は、9月にフーシ派がバイハン、オウシラン、アインの3地区を制圧し、隣接するマアリブ県の政府支配地域に進出して以来、これらの地区でフーシ派に対する攻撃を繰り返してきた。
さらに、政府軍はマアリブ南部で活動するフーシ派への重要な補給路を遮断することで、中心都市マアリブに対するフーシ派の圧力を軽減してきた。
この軍関係者によると、アラブ連合軍の戦闘機による空爆が激しさを増す中、マアリブ市の西と南で発生した政府軍とフーシ派による激しい戦闘で、少なくとも35人のフーシ派が死亡した。
最も激しい戦闘はアル・アムドとアブ・レシュで発生し、政府軍がフーシ派の攻撃を撃退した。マアリブの西に位置するマシュジャとアル・カサラではやや小規模の戦闘が発生し、前進に失敗したフーシ派は撤退を余儀なくされた。
アラブ連合軍は2日、サヌア、サアダ、マアリブの標的に対して精密爆撃を実施し、45人以上のフーシ派が死亡したと発表した。
アラブ連合軍の発表によると、2日未明に戦闘機による空爆が実施された。サヌアでは主要な武器・物資倉庫に加え、軍事用に建設中の2つの施設に対する空爆が行われた。また、フーシ派の中核地帯であるサアダでは無人機や弾道ミサイルの組立施設が空爆で破壊されたという。
先月、アラブ連合軍は空爆を強化し、政府軍の地上部隊がフーシ派の攻撃を押し返す道を開いた。それ以降、マアリブ県では数百人のフーシ派戦闘員が死亡している。