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来るリーグに胸躍るサウジ女子サッカー選手たち

子供のころからサッカーをしていると語るハーラ・マンソーリさん。(提供)
子供のころからサッカーをしていると語るハーラ・マンソーリさん。(提供)
アマル・ギミー
アマル・ギミー
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14 Oct 2020 04:10:58 GMT9
14 Oct 2020 04:10:58 GMT9
  • 他国籍の選手は参加できないかもしれないが、それで熱意をくじいていない。

ディーマ・アル=クデア(Deema Al-Khudair)

ジッダ:サウジ中の女性が同国No.1スポーツであるサッカーなどの運動の夢を求める中、サウジ女子サッカーリーグ(WFL)への期待が高まっている。

サウジスポーツ連盟はまず2月にWFLの発足を発表したが、コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックの始まりで延期された。

待機は長かったが、サウジのサッカー選手はロックダウン期間を通じ練習している。

「(WFLでのプレイに選ばれたチームの一つ)ジッダ・イーグルス(Jeddah Eagles)は、リーグを期待して、フィットネス向上とサッカーのメンタル強化の点でフィールド内外で厳しい練習を行っています」と、ベリーン・サダーガ(Bireen Sadagah)コーチはArab Newsに語った。

「このロックダウンで、自らの向上したい気持ちは抑えられませんでした。利用できるスペースと器具をできるだけ使い、自宅でトレーニングを続けました。ワークアウトとサッカーの訓練が送られてきました。そしてできるようになったらすぐに通常練習が週3回、回復と強化の個人ワークと共に再開されました。」

22歳のサウジのシニアアドバタイジングの学生であるハーラ・マンソーリ(Hala Mansouri)さんは、アメリカの ウェストバージニア州に住んでいた6歳からサッカーを始め、YMCAのワールドアライアンスに参加し、試合を愛するようになった。

後年サウジに帰国し、時々プレイしていたが、その才覚があることを常に知っていたので、ロックダウンが解除されてすぐ、ゴールキーパーとしてジッダ・イーグルスに参加した。

「アメリカ在住時シーズンによってサッカーと野球をプレイしていましたが、ジッダに戻ってから、サッカーのプレイがもっと好きになったのです」と、彼女はArab Newsに語った。

ゴールキーパーであることの違いの説明では、他のポジションでのプレイはそれほど難しくはないが、ゴールキーパーはフィールド全体を見て、ボールに注意を払い、冷静を保ちながら集中しなければならいことが違うと語った。

「どこに行くべきか知るため、チームメートとは話せますが、異なるトレーニングをしてることが違います。彼らチームメートはわたしたちキーパーよりもっと走ります。わたしは全身を使ってボールをブロックし、ストライカーは外すかどうかをもっと恐れます。キーパーとしての唯一の心配は、ゴールラインをボールが割るかどうかです」とマンソーリさんは付け加えた。

ゴールキーパーは時として愛されていないプレイヤであるが、それでもトレーニングは厳格で長く不可欠だと語った。「ゴールキーパーはサッカーディフェンスの最後のラインです。」

若い選手である彼女は、サッカーは日常の邪魔から気持ちを解放させれると語った。「試合中は何も考えません。全て黙らせ、つかの間の休憩です。最高の気分です。」

「女性がスポーツで夢の追求に多くのサポートを見つけたことを正直誇りに思います。またそうすることに家族も誇らしく思っています」と彼女は語った。「他国と比べてやや遅れてはいるものの良い気分で、少なくとも女性が今いるところに到着しており、これ以上誇らしく思えません。」

今のところ、サウジ国民しかプレイが許されていないが、国内の他の女子サッカー選手の熱意をくじいていない。

イエメン・サウジ人の24歳のマーケターであるシャハド・サイフ(Shahad Saif)さんは、ジッダのミラアス(Miraas) FC でレフトバックとしてプレイしているが、10歳の頃からジッダの家族で試合をしていると語った。

「子供だった頃から家族兄弟たちと一緒にサッカーをプレイしています。全員女子のグループと試合する機会はありませんでした。大きくなったらフィールドを借りてスポーツ好きの適当な女子たちとサッカーをしていました。コーチなしでプレイし、試合のための特別な要件や準備はありませんでした」と、 彼女はArab Newsに語った。

サッカーは人生でいつも重要な部分であり、すべての習慣や決定に影響を及ぼしてきた。「このためのコミュニティ探しはとても重要で、当時できたことはジムに行くしかありませんでした。」

ジッダのミラアス FCでプレイするシャハド・サイフさん。(提供)

ミラアスはジッダで昨年創設され、彼女は創設者のひとりであった。「女子がサッカーをプレイするため必要なもの全てを提供しました。」

同じ感情を共有し、ジッダのキングス・ユナイテッドのエリトリア人ミッドフィルダー、アマル・ギミー(Amal Gimie)さん(26歳)は8歳からサッカーをプレイしている。どちらにも参加しないだろうが、そんなことで彼女の情熱とスキル向上の追及は止められないだろう。

「毎週末に試合がありました。男子は最初、ゴールキーパとしてプレイさせてくれました。2002年、初めて女子ワールドカップを見た時、このスポーツを詳しく学ぶ情熱に火が付いたのです」と、マネージメント情報システムの大学院でもあるギミーさんはArab Newsに語った。彼女は2014年、リヤドで初の女子サッカーチーム「チャレンジ」に参加した。

「組織化されたものへの参加は初めてでした。プレイすることが幸せでしたが同時に(プロ選手になることや公式リーグへの参加は)達成できないゴールだと感じました。何も達成せずに年を取ると感じました」と彼女は付け加えた。

サッカーのルールは自分の性格に影響を与えたと、ミッドフィルダーの彼女は語った。

 「私には生きるための情熱が必要です。目標なしでは生きていけません。子供の頃からサッカー選手になりたいと分かっていました」と彼女は語った。「何かを追い求め、達成する衝動が常にありました。サッカーはわたしの決意と学習する個性を変えました。これは実現が不確かな私の夢でしたが、継続する決意がありました。そして社会的に、チームワークについて、人々との関係を維持する方法について多くを学びました。」 キングス・ユナイテッドのエルハム・アル=アムリ(Elham Al-Amri)コーチは、女性は選手とコーチの両方、そして試合に興味がある誰でも、試合への愛情を見せるチャンスがとうとう与えられたとArab Newsに語った。

「さらに興奮させられたのは、サウジアラビアを代表するキングス・ユナイテッド選手の参加です」と、同コーチは語った。「私たちキングス・ユナイテッドは、リーグ参加のチャンスを増やすため、正しい一連のテクニックと教育を選手たちに提供しました。」

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