
横浜:日産自動車とホンダの取締役会は11日、両社の合併協議を正式に打ち切ることを決議した。
合併が実現すれば、トヨタ、フォルクスワーゲン、現代自動車に次ぐ世界第4位の自動車グループが誕生するところだった。
日本第3位の自動車メーカーである日産は、ホンダが日産を子会社化することを提案するなど、意見の相違が大きくなり交渉が複雑化したため、ライバルのホンダとの交渉から手を引いたと、関係筋は以前語っている。
両社の代表はこの件に関するコメントを避けた。情報筋はメディアに話すことを許可されておらず、身元を明かすことを拒否した。
木曜日遅くに四半期決算を発表する予定の両自動車メーカーは、12月下旬から合併に向けて話し合いを続けていた。
日産とホンダは、BYDのような中国の電気自動車メーカーの急速な台頭により、業界と主要市場である中国が混乱している。
日産は11月に発表したリストラ計画を推進しており、9,000人の人員削減とグローバル生産能力の20%削減を含んでいる。どの拠点が影響を受けるかなどの詳細はまだ明らかにされていない。
情報筋は12月、日産は東風汽車との合弁会社を通じて8つの工場を運営している中国での生産能力をさらに削減する必要があると述べた。日産はすでに常州工場での生産を停止しており、操業の最適化を図っている。
12月に合併協議を発表する前、日産とホンダは技術協力について個別に協議を行なっていたが、木曜日にその範囲の概要を発表することができた。
情報筋が先週ロイターに語ったところによると、日産は現在、新たなパートナーとの提携に前向きで、台湾のフォックスコンがその候補のひとつと見られている。
フォックスコンのヤング・リウ会長は水曜日に、日産への出資も検討するが、主な目的は協力だと述べた。
ロイター