

SUSONO(日本): 富士山の近くにあるWoven City(ウーブン・シティ)は、日本の自動車メーカーであるトヨタが、ロボット工学、人工知能、自律型ゼロ・エミッション交通を使った日常生活のテストを計画している場所だ。
トヨタの創業者一族でこのプロジェクトの責任者である豊田大輔氏は、「スマートシティ」ではないことを強調した。
「我々はモビリティのテストコースを作っている。私たちは不動産開発業者ではありません」と、土曜日に第一期工事が完了した施設を視察した際に語った。
AP通信は、海外メディアとして初めて100億ドル規模の「Woven City(ウーブン・シティ)」の内覧を行った。
第一段階は47,000平方メートル(506,000平方フィート)で、野球場約5個分の広さである。完成すれば29万4000平方メートル(310万平方フィート)になる。
豊田社長によれば、閉鎖されたトヨタ自動車の自動車工場の敷地内に建設されるこの施設は、研究者や新興企業が集まってアイデアを共有する場所になる予定だという。
Woven Cityの建設は2021年に始まった。すべての建物は地下通路でつながっており、自律走行車がゴミを集めたり配達をしたりする。
まだ誰も住んでいない。最初の居住者は合計でわずか100人だ。
「ウィーバー」と呼ばれる彼らは、トヨタやインスタントラーメンの日清、エアコンを製造するダイキンなどのパートナー企業で働く人々だ。コーヒーメーカーのUCCは、まだ空っぽの集合住宅に囲まれた広場に停められた自律走行バスから温かい飲み物を提供していた。
市の名前は、自動織機メーカーとして始まったトヨタ自動車にちなんでいる。豊田の曽祖父である豊田佐吉は、手織り機で働く母親の生活を楽にしたいと考えただけだった。
トヨタが遅れをとっている電気自動車を使うという話はほとんどなかった。テスラやバイドがEVのビッグプレーヤーとして台頭する一方で、トヨタはウーブン・シティで選ばれているエネルギーである水素を推進してきた。
トヨタの関係者は、少なくとも数年間はウォーブン・シティで儲かるとは思っていないと認めている。
クイック企業価値評価研究所の自動車アナリスト、小西啓介氏は、トヨタはグーグルのウェイモに匹敵するようなロボットの乗り物に取り組みたいと考えており、たとえそれが複合施設全体を建設することになったとしても、と考えている。
「トヨタにはそのための資金がある」と彼は言う。
AP