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ホデイダでの戦闘で現場指揮官を含むフーシ派11人が死亡

2021年11月10日、マアリブの南側にある前線でフーシ派との戦闘中に撮影された親政府系部隊の戦闘員。(AFP通信)
2021年11月10日、マアリブの南側にある前線でフーシ派との戦闘中に撮影された親政府系部隊の戦闘員。(AFP通信)
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16 Nov 2021 12:11:01 GMT9
16 Nov 2021 12:11:01 GMT9
  • 住民によると、フーシ派の報復攻撃や弾圧から逃れて数百の家族がホデイダの家から避難した

サイード・アル・バタティ

アル・ムッカラー:イエメン西部の都市ホデイダの紛争地帯で起きた政府軍との激しい戦闘で、この3日間に現場指揮官1人を含む少なくとも11人のフーシ派が死亡した。地元当局者がアラブニュースに伝えた。

合同軍がホデイダの広大な地域から突然撤退したことを受けて勢いづいたフーシ派は、ホデイダのザビド地区の治安責任者を務めるアリ・ナセル・ジャハフ氏の指揮の下、アル・ハイマに駐留する合同軍を襲撃した。アル・ハイマはホデイダ県における親政府派の最後の拠点となっている。

地元当局者によると、フーシ派は地上で「テハマ抵抗部隊(Tehama Resistance)」と「Giants Brigades」による厳しい抵抗を受けた。また、アラブ連合軍の戦闘機がフーシ派に激しい空爆を行ったという。ジャハフ氏はこの戦闘で死亡し、フーシ派が攻撃を中止したことを受けて、戦闘は15日に収まった。

合同軍は14日、コーハ地区アル・ハイマの北で起きた戦闘で数十人のフーシ派が死傷し、数台の武装車両と戦車が破壊されたと発表した。イエメン政府関係者は、ホデイダでフーシ派の進撃を阻止したとして、アラブ連合軍の戦闘機の役割を称賛した。

匿名を希望する地元当局者がアラブニュースの取材に電話で応じ、「アラブ連合軍の戦闘機による素晴らしい航空支援があった。アラブ連合軍の航空支援がなければ、フーシ派はアル・ハイマを掌握していただろう」と語った。

イエメン西海岸に駐留する3つの主要な部隊の総称である「合同軍(Joint Forces)」は先週、ホデイダ市の一部を含むホデイダ県のいくつかの地区からの撤退を突然発表した。合同軍の撤退を受け、フーシ派はこれらの市や村を占拠した。

15日にアラブニュースの取材に応じた住民によると、フーシ派の報復攻撃や弾圧から逃れて数百の家族がホデイダの家から避難したという。

フーシ派は地元当局者の家を何軒も爆破し、多くの人を追い払った。

住民の1人は、「避難民はヤクトゥルとコーハの過酷な環境で寝泊まりしている。誰も彼らを助けてくれない」と話した。

フーシ派はまた、政府軍がかつて解放した地域の人々に、イエメン政府がアデンで印刷した新紙幣の使用をやめ、旧紙幣のみを流通させるよう求めた。

国連人道問題調整事務所は14日、初期の報告では900家族がアル・コーハとモカに避難していると発表した。

また、国連ホデイダ合意支援ミッション(UNMHA)は15日、ホデイダの紛争当事者に対し、今回の合同軍の撤退を受けて、同県における新たな取り決めを作るための協議に参加し、民間人を保護するというこれまでの約束を守るよう求めた。  

同国連ミッションは声明で、「UNMHAはさらに、すべての紛争当事者に対し、ホデイダ県全域、とりわけ衝突が報告されている南部において、民間人、特に国内避難民を保護する義務を守るよう求める」と述べた。

マアリブでの戦闘

地元の軍関係者が15日にアラブニュースの取材に応じ、中心都市マアリブの周辺で起きた政府軍との戦闘やアラブ連合軍の戦闘機による空爆で、この24時間の間に180人以上のフーシ派が死亡したと明らかにした。

イエメン軍のメディアディレクターを務めるヤヒヤ・アル・ハテミ大佐によると、14日に数百人のフーシ派がマアリブ市の西にあるアル・カサラとセルワで政府軍を攻撃した。フーシ派は政府軍と親政府系部族の抵抗により、同市の南側で軍事的な膠着状態に陥ったため、打開策を求めていた。

アル・ハテミ大佐は、「フーシ派は南部のジュバで支配地域獲得に失敗した後、西部からマアリブへの攻撃を強化した」と述べ、アラブ連合軍の戦闘機がアル・カサラとセルワで政府軍を攻撃する準備をしていたフーシ派の部隊を空爆したと付け加えた。空爆で少なくとも180人が死亡し、多数が負傷したという。

イエメンの人々は15日、カイロで心臓発作のために死亡した国民全体会議の幹部でアル・アワド族の指導者、ヤセル・アル・アワディ氏を追悼した。アル・アワディ氏は、アリ・アブドラ・サレハ前大統領の強固な支持者で、部族の指導者でもあった。アル・アワディ氏は昨年、女性を殺害した戦闘員の処罰をフーシ派が拒否したことを受け、故郷のアル・バイダ県でフーシ派に対する短期間の軍事的反乱を起こした。

アル・アワディ氏の部隊がフーシ派に敗北した後、アル・アワディ氏は国外への脱出を余儀なくされた。イエメン議会のスルタン・アル・バルカニ議長は発表した弔辞の中で、アル・アワディ氏を「勇敢な戦士であり、卓越した国会議員であり、優れた首長である」と表現した。

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