
フランク・ケイン
ドバイ: サウジアラムコがCOVID-19パンデミックとの闘いにおいて、貯蔵スペースの一部を明け渡した。
この世界最大の石油会社は、サウジ食品医薬品庁がウイルスとの闘いで使用するのに備えて殺菌消毒薬原料を貯蔵するために、王国内のタンクが使われていると述べた。
サウジ基礎産業公社に帰属する施設もまた、6,000トン以上の原料を貯蔵するために使われている。
世界的なロックダウンの中でエネルギーに対する工業・運輸需要が急激に落ち込んでいるため、石油貯蔵設備は世界中で希少性が上がっている。一部の専門家は、今月後半に石油業界は全ての利用可能な地上・海上貯蔵設備がいっぱいになる「タンク満杯」状態に直面すると警告していた。
アラムコの貯蔵施設の利用は健康危機の中で同社が発表したいくつかの取り組みのうちの1つである。
アミーン・ナーセルCEOは、「COVID-19の結果として、世界は前例のない複雑な状況に遭遇しており、高いレベルの機敏さと適応力が必要とされた。国民の安全と健康が常にアラムコの最優先事項だった。これからも当社が行う全ての決定において、それらを第一に考え続ける」と述べた。
アラムコはウイルスと闘うための保健省寄付基金に2億サウジアラビア・リヤル(5,300万ドル)を寄付した。この資金は病院の集中治療室に人工呼吸器を提供するために使われる。
従業員たちは「Stay Home、Stay Safe」キャンペーンで約170万ドルを集めた。このキャンペーンは日常的な食料品、マスクやハンド除菌ローションなどの予防グッズ、および教材などの提供を通して弱い立場の人々を支援する。
アラムコはこれと同額を拠出し、合計340万ドル相当の生活必需品を王国全域の15都市で20,000世帯に配布する。