東京:岸田文雄首相は、鈴木俊一財務相と西村康稔産業相の続投を検討していると、共同通信が内閣改造を前に報じた。そうなれば、閣僚の顔ぶれが大きく変わることはなさそうだ。
最近の世論調査では、首相に就いて2年足らずの岸田氏の支持率は不支持率を下回っており、早ければ13日水曜日にも内閣改造と与党自民党の役員人事を行う予定だという。
これに先立ち読売新聞は、岸田外相が松野博一官房長官の続投を決めたと報じた。官房長官とは、各省庁間の政策調整や政府の報道官トップとしての役割を担う重要な役職である。
岸田氏の前任の2人の首相、安倍晋三氏と菅義偉氏は、首相になる前に内閣官房長官を務めた。
岸田首相は2021年10月の第1次内閣発足時に鈴木氏を財務大臣に任命した。
財務大臣の続投は、急激な円安を抑制し、生活費上昇の打撃を和らげるため新たに一連の措置をまとめることに重点を置く岸田政権の姿勢を強調することになるだろう。
先週、円が対ドルで10カ月ぶりの 安値となったため、鈴木氏は為替相場の乱高下に対して口頭で警告を行った。
西村氏が日本の通商・産業・エネルギー政策を担当していた時期は、事故を起こした福島第一原子力発電所で出た放射性物質を含む処理水の海洋放出が決定され、中国との関係が緊迫していた時期と同時期であった。
ロイター