
東京:買収合戦の渦中にある日本の小売大手、セブン&アイ・ホールディングスは、社長の退任計画を最終調整している。
井阪 隆一社長は辞任し、後任はほぼ間違いなくスティーブン・デイカス取締役になるだろうという。日経産業新聞が月曜日に最初に報じた。
2022年以来社外取締役であるデイカス氏は、カナダのアリメント・クーシェ・タール社からの470億ドルの買収提案と、最近破綻したセブン&アイ創業家一族からの非公開化案件を評価する特別委員会の責任者である。
情報筋の一人によると、同社は木曜日に取締役会を開き、最終決定を下す予定だという。
同社の広報担当者は、日経新聞の情報はセブン&アイからのものではなく、何も決まっていないと述べた。
デイカス氏は西友ホールディングスを率い、ファーストリテイリングとフード&ライフ・カンパニーの役職を歴任した。
「社外取締役として、彼は(クーシュ・タールの買収提案をめぐる)これまでの議論に精通している」と関係者の一人は語り、セブン&アイの海外での成長戦略を加速させるのに最も適した人物だと付け加えた。
日本経済新聞が報じたところによると、デイカス取締役氏は特別委員会の委員長から、もう一人の社外取締役であるポール・ヨナミネ氏に交代することになっている。
井阪氏は1980年からコンビニエンスストアのセブン-イレブンに勤務し、2016年に社長に就任した。しかし、彼の統治は、彼を追放しようとしたバリューアクト・キャピタルや、最近ではアーティザン・パートナーズなどの外国人投資家から批判されている。
セブン&アイの株価は当初、報告後に4.6%も跳ね上がった。午後の取引では1.75%上昇した。
セブン&アイの創業者である伊藤一族は昨年、史上最大のマネジメント・バイアウトとなるであろうコンビニエンスストアの株式非公開化に向けて協議を開始した。
セブン&アイは先週、同グループが580億ドルの買収資金を確保できなかったと発表した。Couche-Tardは、セブン&アイと相互に合意できる取引を成立させることを約束すると繰り返した。
クーシュ・タールがセブン&アイの経営権を獲得することに成功すれば、日本企業としては最大の買収となる。
セブン&アイは9月に日本の国家安全保障上の「中核企業」に分類されたが、財務省は当時、買収のハードルにはならないと述べていた。
ロイター通信によると、セブン&アイは別途、非中核資産をプライベート・エクイティ会社のベイン・キャピタルに売却する契約を間近に控えているという。
ロイター