
上海:トヨタは今週、中国で2万ドルのスマート電気自動車の販売を開始した。世界最大の自動車市場でシェア回復を目指すトヨタは、中国のライバル車と同様の高度な機能で購入者を引きつける狙いだ。
トヨタはこれまで、中国のEV大手BYDなど地元勢が支配する競争の激しい市場で、電気自動車(EV)モデルの成功は限定的だった。
トヨタは木曜日、最新モデルであり、より安価なBozhi 3Xの受注を開始した。
トヨタと中国のパートナーである国営広州汽車集団(GAC)は、昨年北京で開催された自動車ショーでこの車を初公開した。
GACトヨタの販売担当副社長である彭宝林(ポン・バオリン)氏は木曜日、自身のソーシャルメディア・微博(ウェイボー)アカウントで、発表から1時間以内に1万台以上の注文が入ったと述べた。
テスラの完全自動運転バージョンと同様のナビゲーション機能を搭載したモデルの価格は、13万9800元(1万9297.66ドル)からとなっている。より進化していないバージョンは10万4800元で、トヨタの中国最安EVとなる。
GACトヨタは、輸出計画に関する質問と、低価格であることから、このモデルがどの程度の利益を生むかについてのコメントを避けた。
スマート・バージョンは、Orin Xチップ、ライダー、Momentaのスマート・ドライビング・ソフトウェアを搭載しており、同業他社と比較しても遜色ない。
BYDは先月、1万ドル以下のモデルを含む複数のモデルに高度な運転支援機能を追加料金なしで提供すると発表し、中国のEV市場で長く続いていた価格競争が新たな局面を迎えた。
ロイター