
投資家がコロナウイルス感染症によるさらなる影響への懸念と経済再開の期待を天秤にかけた結果、火曜の日本の日経平均はほとんど変化がなかった。
多くの投資家はまた、時価総額で日本最大の企業であるトヨタ自動車を含め、その日の後半に予定されている決算発表の集中砲火に目を向けた。
日経平均株価は2カ月ぶりの高値を付けた翌日、0.02%下落して20,387.35ポイントとなった。3月19日の暴落から18.9%上昇した。より広範なトピックス指数は0.08%下落して1,479.35となった。
「市場はまだ上昇傾向を維持していると思う」と、レオス・キャピタル・ワークスのトレーダー福江優也は述べた。
「同時に、市場の分極化は続くと見ている。ITセクターは社会にとって重要なインフラになりつつあるため、繁栄するだろう」
最も業績がよかった銘柄には半導体関連株があり、SUMCOは4.6%、アドバンテストは2.3%上昇した。
東京精密は好調な利益で5.1%上昇した。
オンラインエンターテインメント会社のスクウェア・エニックス・ホールディングスは3月までの事業年度の利益予想を引き上げ、配当を引き上げると、4.8%上げた。
一方、百貨店運営会社の伊勢丹三越ホールディングスは3月までの事業年度の損失を計上してから7.5%下落し、従来型小売店がコロナウイルスにより受けた損害が浮き彫りとなった。他の循環株も大きな打撃を受けた。
海運会社の川崎汽船は構造改革により3月までの事業年度で純利益を計上したものの、5.5%下落した。
タイヤメーカー・ブリヂストンの株価は1-3月期の純利益が前年比で65%減少してから4.1%下落し、年間予測を撤回した。
トヨタ株は0.6%下落した。午後遅くには本田技研、キリンホールディングス、三井不動産などさらなる収益発表が行われる予定。
ロイター