
東京:日本政府は木曜日、三菱商事の元最高財務責任者(CFO)である増一行氏を中央銀行の審議委員に指名した。
増氏は日立製作所元役員の中村豊明氏の後任となる。中村氏は中央銀行の理事会の中で最もハト派的なメンバーの一人と見られている。
国会で正式に承認されれば、66歳の増氏は7月1日から5年の任期を務めることになる。
増氏は、学者、エコノミスト、キャリア官僚、金融・企業部門の高官で構成される日銀の理事会の中で、伝統的に企業幹部のために用意されてきたポストを埋めることになる。
増氏は1982年に三菱商事に入社し、主に商社の財務・経理を担当した。2022年にCFOを退任した。現在は日本公認会計士協会の評議員を務めている。
今回の人事は、トランプ大統領が日本を含む全世界に徹底的な関税を課すことを決定し、日銀が依然として低い金利水準から利上げを継続する計画が複雑化する中で行われた。
日銀は昨年3月に急進的な景気刺激策を終了し、日本が2%のインフレ目標を持続的に達成する手前にあるとの見方から、7月に0.25%、1月に0.5%まで金利を引き上げた。
中村氏は、中小企業への潜在的な打撃を懸念し、日銀のマイナス金利解除と2回の利上げに反対票を投じた。
彼の退任は、財政・金融タカ派として知られる学者の小枝淳子氏が3月に任命されたことに続くもので、小枝氏はもう一人のハト派メンバーの後任となった。
ロイター