
カイロ:5月13日(水)にエジプトの中央銀行副頭取が述べたところによると、エジプトは緊急融資としてIMF から28億ドルを受け取ったのに続き、次なる財政援助を求めてIMF と協議を行っているという。
エジプトが、IMF からさらに50億ドル、別方面から40億ドル、総額90億ドルの融資を求めているというブルームバーグニュース報道についてアル・アラビヤニューステレビ局が尋ねたところ、Rami Aboul Naga副頭取は「数字的にはそれに近いものだ」と述べた。
エジプトによると、5月12日(火)、同国はIMFのラピッド・ファイナンシング・インストルメント(Rapid Financing Instrument)を通して27.7億ドルの融資を受け取っている。この融資制度は、新型コロナウィルスが経済に大きな打撃を与える中、収支残高における ギャップを縮めるための支援を目的するもの。
エジプトは現在IMFスタンドバイ協定のもとで次なる融資を要請している。
コロナウィルスのパンデミックでエジプトの観光業が滞り、深刻な資本逃避を引き起こして海外で仕事をしているエジプト国民からの送金がおびやかされている。
エジプトの外貨預金は4月末には2ヶ月前の455億ドル超から370億ドルまで落ち込んでいる。Aboul Naga副頭取によれば、エジプトは現在7ヶ月分の輸入品を賄う分だけの外貨預金しかないという。
ロイター