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日本の和牛生産者、イスラム市場での販売強化へ

日本の食肉輸出業者間の厳しい競争下、ハラル認証を受けた宮崎和牛は、世界人口の4分の1を占めるイスラム圏で売れる可能性を秘めている。(AFP)
日本の食肉輸出業者間の厳しい競争下、ハラル認証を受けた宮崎和牛は、世界人口の4分の1を占めるイスラム圏で売れる可能性を秘めている。(AFP)
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18 Apr 2025 04:04:06 GMT9
18 Apr 2025 04:04:06 GMT9

アラブニュースジャパン

東京:日経アジアの報道によると、日本の宮崎県南部は、中東や東南アジアのイスラム市場で和牛の需要強化を狙っている。

日本の食肉輸出業者間の厳しい競争下、ハラル認証を受けた宮崎和牛は、世界人口の4分の1を占めるイスラム圏で売れる可能性を秘めている。

3月上旬、ドーハのレストランで地元のバイヤーや食品業界関係者ら約70人が集まり、宮崎和牛のプロモーション・イベントが開催された。宮崎和牛の切り方や調理法についてのセミナーも行われたこのイベントで、参加者はテンダーロイン、サーロイン、リブロースといった高級部位を使った和牛カツレツやステーキ、しゃぶしゃぶを味わった。

宮崎県と食肉加工会社SEミート宮崎の関係者は、牛が誕生から出荷されるまで県内だけで飼育されていることを説明し、宮崎牛が全国和牛能力共進会で何度も最優秀賞を受賞しているこを紹介した。関係者は、この試食会がすでに商談につながっていると述べた。

SEミート宮崎は、宮崎県西都市の工場で食肉加工のハラル認証を取得しているが、日本からの和牛輸出が拡大する中ハラル認証を取得している輸出業者は比較的少ない。

この市場に参入するため、SEミート宮崎は5人のバングラデシュ人のイスラム教徒労働者を雇用し、東京に拠点を置くジャパン・イスラミック・トラストの認証を取得した。1月下旬、同社は中東への初出荷を行い、カタール向けに冷凍牛肉150キログラムを空輸した。同社は2027年度に94トンの牛肉輸出を目指している。

現在、米国、台湾、香港、シンガポール、カナダ、EUが宮崎和牛の主な出荷先となっている。2023年度の輸出量は過去最高の1,248トン、金額は84億円に達した。

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