
リヤド:Joint Organizations Data Initiative(JODI)の最新データによると、サウジアラビアの3月の原油生産量は前月比0.11%増の896万バレル/日となった。
同データベースによると、原油輸出は前月比12.11%減の575万B/Dとなった。
この間、精製原油輸出は10.3%増の155万B/Dとなった。増加の主因はディーゼルで、前月比20.66%増の80.6万B/Dと急増した。
また、3月の精製品輸出に占めるディーゼルの割合は52%と最も高く、次いで自動車・航空用ガソリンが17%、燃料油が12%であった。
3月の製油所総生産量は前月比12.32%増の294万B/Dに達し、精製製品の42%をディーゼル、24%を自動車・航空用ガソリン、15%を重油が占めた。
3月の国内石油製品需要は前月比22万3,000B/D増加し、222万B/Dとなった。
年間ベースでは5.07%増の10万7,000B/Dとなった。
6月からの大幅な増産に合意したOPEC+が、より広範な戦略的軸足を持つ中で、王国は月を通して原油生産をわずかに増加させた。OPEC+は、5月に続いて6月も41万1,000B/Dの追加増産を発表した。
これは、これまで抑制されていた供給の世界市場への回帰を加速させるという、OPEC+の最近の取り組みの継続を意味する。今度の増産は、潤沢な在庫、緩やかな国際需要の伸び、非OPEC産油量の増加により、すでに下落傾向にある価格にさらなる下落圧力を加えるものと予想される。
3月の製油所総生産量は294万B/Dに達し、前月比12.32%の増加となった。シャッターストック
原油の直接使用量
サウジアラビアの3月の原油直接消費量は38万3,000B/Dに達し、前月比35.3%の増加となった。
原油の直接燃焼とは、未精製の原油を輸出や精製ではなく、発電に使用することを指す。
気温が上昇し始め、暖かい季節になるにつれて冷房需要が高まる中、原油の直接消費が増加した。
王国は、原油の直接消費への依存を減らすため、天然ガスインフラの拡張を大幅に進めたが、特にエネルギー需要がシフトし始めるが、供給システムが完全に立ち上がっていない3月のような過渡期には、まだ変動が起こる。