Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • Home
  • ビジネス
  • 日米財務長官、現在のドル円はファンダメンタルズを反映しているとの見解で一致

日米財務長官、現在のドル円はファンダメンタルズを反映しているとの見解で一致

加藤氏は、日本が保有する大量の米国債についてベッセント氏と直接話し合ったわけではないと述べた。(AFP)
加藤氏は、日本が保有する大量の米国債についてベッセント氏と直接話し合ったわけではないと述べた。(AFP)
Short Url:
22 May 2025 12:05:22 GMT9
22 May 2025 12:05:22 GMT9

アルバータ州バンフ スコット・ベッセント米財務長官と加藤勝信財務相は水曜日、現在のドル円相場はファンダメンタルズを反映しているとの認識で一致した。

ドナルド・トランプ大統領は米国の巨額の貿易赤字への対応に重点を置いており、また過去の発言では日本が意図的に円安を維持していると非難していることから、東京は米国の製造業者に競争上の優位性を与えるため、ドルに対して通貨価値を強化する圧力に直面するだろうと市場は予想している。

財務省は声明で、「両氏は、為替レートは市場で決定されるべきであり、現在のドル円レートはファンダメンタルズを反映しているという共通の信念を再確認した」と述べた。

ベッセント氏と加藤氏は、カナダのバンフで開催された主要7カ国(G7)財務相会合の傍らで会談した。

その後の記者会見で、合意した2つの為替レートはファンダメンタルズを反映しているという財務省の主張について質問された加藤氏は、コメントする立場にないと答えたが、「為替レートの水準」については議論していないと付け加えた。

「為替レートは市場によって決められるべきだということで合意した」と述べた。

財務省も声明の中で、4月の前回会合と同様、為替水準については議論しなかったと述べた。

米国の声明後、ドル円は一時144.40円まで急伸したが、日本側からの明確な確認がなかったため、143.50円を割り込んだ。

日米両国は、茨の道である為替レートの問題を、直接の貿易交渉とは切り離して、財務大臣間の協議に委ねることで合意している。

円安は輸入コストを押し上げてインフレを加速させ、消費を圧迫するため、日本の政策立案者にとっても頭痛の種だった。

しかし、今年に入ってすでに9%の円高が進んでいる。アメリカの関税引き上げに端を発した強い不透明感から、投資家は円のような安全通貨を買おうとしているのだ。

記者会見で加藤氏は、日本が保有する大量の米国債についてベッセント氏と直接話し合ったわけではないと述べた。

加藤氏は5月初め、日本が保有する1兆ドル超の国債をワシントンとの貿易交渉のカードとして使う可能性があると発言し、市場を驚かせたが、後にその発言は売却の可能性を示唆するものではなかったと明らかにした。

ロイター

特に人気
オススメ

return to top