
東京:日本は、昨年の対外純資産が過去最高を記録したにもかかわらず、34年ぶりに世界一の債権国としての地位を失い、ドイツに後れを取った。
財務省が発表したデータによると、昨年末時点の日本の対外純資産は533兆500億円で、前年比12.9%増加した。
しかしこれはドイツの569兆6500億円を下回り、日本は1991年以来保持してきたトップの座を失ったことになる、と財務省は発表した。
政府はこの事態を軽視している。
「対外純資産は、国際収支だけでなく、金融資産や負債の価格変動を含む様々な要因の積み重ねによって決まる」と林官房長官は語った。
「これらの点や日本の対外純資産が着実に増加していることを考慮すると、今回の順位変動だけをもって、日本の立場が大きく変わったと考えるべきではない」と林氏は記者団に語った。
同省のデータによると、中国は516兆2800億円で3位をキープし、香港の320兆2600億円、ノルウェーの271兆8300億円と続いた。
日本については、円安が対外資産と対外負債の両方の増加に寄与したが、海外における企業投資の拡大もあり、資産はより速いペースで増加したという。
AFP