ロサンゼルス：ホンダは月曜日、2028年ロサンゼルス・オリンピックとチームUSAの自動車パートナーに指名された。

1959年6月にロサンゼルスに米国初の事業所を設立した日本の自動車メーカーであるホンダは、ロサンゼルス大会に車両を提供し、2026年ミラノ・コルチナ冬季大会ではチームUSAのパートナーも務める。

LA28のケイシー・ワッサーマン会長は、ホンダがロサンゼルス地域に深く根ざしていることを考えれば、これは自然な流れだと述べた。

「彼らはアスリートたちがオリンピックのために練習し、出場するのをサポートするために現れるだろう」

「そして、最高の車両とテクノロジーを紹介する機会として、我々を利用するだろう」

この契約により、LA大会は、今年前半の慌ただしい取引の中で、スポンサー収入15億ドルを突破した。

大会を主催する非営利の民間企業LA28の関係者はロイター通信に対し、オリンピックの炎が南カリフォルニアに到達するまでに、スポンサー収入で25億ドルという全体目標に達するか、それを超えると確信していると語った。

米国オリンピック・パラリンピック・プロパティーズのジョン・スラッシャー最高経営責任者（CEO）は、「私たちの希望は、今年18億ドルから20億ドルの収入を得ることであり、私はこの数字を達成できると楽観視している」と語った。

「何が起こるかわからないが、今日ここに座っていると、大会までに25億ドルというスポンサーシップの数字に達するか、それを超えるだろうと楽観的に思える」

昨年のパリ大会の国内スポンサーシップ収入は12億ドルを超え、パンデミックの影響で2021年に開催された東京2020大会は30億ドルを超え、国内スポンサーシップ契約のすべての記録を更新した。

パリの追い風

LA28は、アスリート、ファン、放送局、スポンサーから成功を収めたと広く評価されたパリ大会を受けて、今年これまでに6件の契約を発表している。

先月、LA28はアーチャー・アビエーションをエアタクシーのプロバイダーに指名し、データクラウド分析会社のスノーフレイクを公式データコラボレーションプロバイダーに指名した。

スラッシャー氏は、年内にあと9つものスポンサー契約が発表される可能性があると語った。

「昨年はかなりスローペースだったが、パリ大会が終わり、11月から12月にかけて、信じられないほどのスピードで物事が進み始めた」

「NBCはここアメリカでパリ大会を宣伝し、アピールするために素晴らしい仕事をしてくれた。それは私たちに大きな追い風となった」

LA28の約70億ドルの予算は、国際オリンピック委員会やIOCのスポンサーからの資金に加え、ホンダとのような国内パートナーシップ、チケット販売、ライセンス、グッズ販売、その他の収入で賄われる。

この資金は、会場のレンタル、大会運営、開会式・閉会式など、大会の設営や運営に関わるさまざまな経費に充てられる。

納税者の懸念

1984年のロサンゼルス・オリンピックは黒字を計上し、将来の大会のモデルとなったが、2000年のシドニー、2004年のアテネ、2016年のリオデジャネイロなど、他の開催都市は予算を大幅に超過した。

ロサンゼルス市は現在、今年度の予算不足の可能性に取り組んでおり、1月に発生した壊滅的な山火事からの再建という困難で費用のかかるプロセスを始めている。

もし大幅なコスト超過が発生すれば、ロサンゼルス市とカリフォルニア州の納税者が大会予算の一部を負担することになるかもしれないが、以前はナイキの重役を長く務めていたスラッシャー氏は、そうならないようにすることに注力していると語った。

「私がこの仕事を始める前に強調したのは、素晴らしい大会を開催し、利益を上げたいということだ」

「このことは契約する前にはっきりしていたし、毎日目を覚ますと、そのことに集中することを認識する。とはいえ、収入面では目標を上回らないまでも、達成できそうだと楽観視している」

「納税者に負担を強いるのではなく、ロサンゼルス市にお金を残す形で、素晴らしい大会を開催するというケイシーのコミットメントを果たしていく」

大会は2028年7月14日から30日まで、パラリンピックは2028年8月15日から27日まで開催される。

ロイター