
東京:トヨタ自動車は260億ドル(約2兆7000億円)を投じてグループ企業を非公開化すると、両社が木曜日に発表した。
トヨタの豊田章男会長が会長を務める非上場の不動産会社は、フォークリフトやエンジン、バッテリー、コンバーターなどを製造する豊田自動織機を市場から引き離すために、3兆7000億円(260億ドル)を提供する。
この買収は広く予想されていたことではあるが、その金額は衝撃的なものかもしれない。不動産会社である豊田不動産は1株16,300円を提示しているが、これは株価の直近終値18,400円を下回っている。
以前の報道では、この買収は420億ドル程度で実現しそうだとされていたが、実際の提示価格には62%のプレミアムがついている。
これとは別に、トヨタは豊田自動織機から自社株を買い戻す予定だと発表した。
この日本企業はここ数年、関連会社やビジネス・パートナーとの株式持ち合いについて、市場監督当局や投資家からの監視の目を強めており、マネジメント・バイアウトや企業買収の増加に拍車をかけている。
買収の多くは、コーポレート・ガバナンスの見直しが株主により良いリターンをもたらすという期待に後押しされている。
トヨタは4月、豊田自動織機の買収に参加する可能性を検討していると発表した。
トヨタは昨年9月時点で豊田自動織機の約24%を所有し、豊田自動織機は世界最大の自動車メーカーの約9%、同じくトヨタの主要サプライヤーでトヨタグループ会社のデンソーの5%以上を保有していた。
豊田自動織機製作所の前身である豊田自動織機は、1926年に豊田佐吉によって自動織機を製造するために設立された。同社内に自動車部門が設立され、後にトヨタ自動車として独立した。
ロイター