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エネルギー専門家が語る日本とサウジでの今後の水素の役割の大きな可能性

エージェイ・シン (提供)
エージェイ・シン (提供)
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24 Oct 2020 08:10:26 GMT9
24 Oct 2020 08:10:26 GMT9

カルドン・アズハリ

東京:サウジアラビアは先月末、よりクリーンな燃料としての水素に向けた取り組みの一環として、ブルーアンモニアの日本への史上初の輸送を行ったと、エネルギー専門家のエージャイ・シン氏はArab News Japanに語った。輸送の大きな意義を考えると、水素は日本とサウジアラビア両国にとって大きな役割を担う可能性があると、東京で実施したインタビューの中で同氏は語った。

シン氏は、再生可能な水素供給プロジェクトを開発し、エネルギー企業にクリーンなエネルギーへの転換するための専門知識を提供するベンチャー、Global Energy社の創業者である。

「メリットは明らかだ:水素はきれいに燃焼し、 二酸化炭素などはなく、直接燃焼で生じる生成物はきれいな水だけだ」と同氏は語った。

サウジアラムコが日本に輸送するブルーアンモニアは直接燃料として燃焼でき、この化学物質ははクリーンエネルギーの将来における水素の「運び手」としてしばしば描かれている。アンモニアは海上で簡単に輸送でき、水素を多く含有した分子として市場に十分な量の水素を運ぶには効率のよい方法である。ブルー水素の製造にはまだ化石燃料が関係するが、生じる炭素排出はその工程の中で理想的に捕捉され、比較的きれいな選択肢で、再生可能エネルギーから製造される、さらにきれいなグリーン水素に向けた可能なステップにしている。

同氏は日本の将来の発電での水素の潜在的役割について論じ、日本企業数社は天然ガスと水素の混合または純水素でも最近発電を成功裏に試験したと指摘した。

しかし、大規模発電のための水素使用には、高圧パイプラインや燃焼系変更など大規模投資が必要となると同氏は警告した。 

「このような変更は技術的には完全に実現可能だが、巨額費用とネットワーク全体での大手企業の取り組みが関与する」と同氏は語り、サウジアラビアのような場所から日本への水素の輸送費用も考慮しなければならないと付け加えた。 

「テクノロジーをデモし、第一段階は行われているが、大規模需要を低価格の単価で約束するには企業や政府は『口だけでなく行動』したり、会計制度を変更して炭素を大量に含む燃料にはペナルティーを科す必要がありるなど、全てはこの先のことだ」と同氏は説明した。

しかしながら、日本企業が水素の経験を獲得し始めるには、再利用可能エネルギーが安価な他国でのグリーン水素の協力など、より低いリスクが存在すると付け加えた。

同氏は、どのようにサウジアラビアと日本が長期間水素で協力できるかも論じ、各国が提示できることを強調した。

「シナジーの可能性がある」と同氏は語った。「サウジアラビアはその莫大な石油備蓄を利用して日本などの市場に例えばアンモニアとして輸送できる『ブルー水素』を生産できる。」

同氏は、炭素排出の捕捉はブルー水素の製造では困難であるかも知れないが、 サウジアラビアは安価な太陽発電の潜在力を活用して、グリーン水素の主要生産者にもなれる可能性があると指摘した。

「その鍵となるのは市場開発で、従ってこのアンモニア輸送はサウジにとって、他のイニシャチブと同時に正しい動きである」と、同氏は述べた。

日本に関しては、日本企業は「技術的/経済的問題に、手こずることや政治的駆け引きがほとんどなしに辛抱強く対処すること」が得意なので、日本は安定したパートナーになるだろう同氏は語った。

水素に移行するタイムフレームに関しては、この技術が20年代末までに有意義な形でそれぞれの大規模プロジェクトを通して商用化され、気象問題への取り組みに役立ち始めるだろうと信じると、同氏は語った。

多くの日本企業は関わりたがっており、利益を生む可能性と脱炭素化の取り組みを証明する必要性の両方に動機を与えられていると同氏は考えている。すでに関与している企業には、川崎重工、住友化学、千代田化工、JERAなどがある。

エネルギー安全保障も、日本は電力需要を輸入に頼っているので、同国指導者層には重要な問題だ。同氏はブルー水素が日本を国際的依存から解放しないと強調したが、グリーン水素はやがて国内生産できる可能性があるので、最終的に日本のエネルギー安全保障の恵みになるだろうと語った。

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