
東京:水曜日の日本株は、円安と中国との技術市場を再開させる可能性のある貿易協定への期待が高まったことで、3日続落していた下げを止めた。
ベンチマークである日経平均株価は0.8%高、TOPIXは0.5%高で取引を終えた。日経平均は値上がり138銘柄に対し値下がり82銘柄と、値上がり銘柄が値下がり銘柄を上回った。
チップ・セクターの重鎮であるアドバンテストは1.9%、ディスコは1.2%、それぞれ上昇した。
任天堂は、木曜日に待望のゲーム機「スイッチ2」のデビューを控え、3.4%急伸した。
世界市場を揺るがしている関税・貿易紛争に対処するため、ドナルド・トランプ米大統領と中国の習近平国家主席が今週行う協議を前に、エヌビディアや他のチップメーカーが夜間に米国株の上昇を牽引した。
野村証券のストラテジスト、秋山渉氏は、半導体株高の流れは、貿易協議の進展への期待とともに、この日の日本株市場にも広がったと指摘した。
「AIを中心としたチップ需要による好業績期待から半導体関連株が上昇している。」
円相場は、火曜日に0.9%下落した後、1ドル=143.94円と小幅に変動し、輸出企業に恩恵をもたらした。
米国は、大幅な関税引き上げが迫る中、各国が水曜日までに貿易交渉について最善の提案をすることを期待している。しかし、林芳正官房長官は、日本はアメリカから貿易交渉に関する最善の提案を求める書簡を受け取っていないと述べた。
トヨタ自動車がフォークリフトメーカーを330億ドルで非公開化すると発表し、豊田自動織機は12%下落した。トヨタ自動車株は1.9%上昇した。
日経平均の値上がり率トップは古河電工の6.3%高、次いでトクヤマの6%高だった。
日経平均株価の下落率は、ベイカレントが2.3%下落、ヤマトホールディングスが1.8%下落した。
ロイター