
東京:日本のスーパーマーケットの平均米価は6月8日までの3週連続で下落した。月曜日に発表されたデータが示した。これは、政府の緊急備蓄から値下げされた米が放出されたことを反映している。
日本での米価格の急騰を受けて、先月就任した新たな農林水産大臣は、緊急米をオークションで配布する制度を廃止し、小売業者との裁量契約に切り替え、消費者が5キロあたり約2,000円($13.85)で米を購入できるようにした。
その米は5月31日に一部の小売店で初めて販売され、すぐに売り切れた。
農林水産省によると、6月8日までの7日間で、スーパーマーケットでの米の平均価格は前週比48円下落し、4,176円となった。これは昨年同月比で約2倍の水準であり、石破茂首相が目標とする水準を上回っている。
政策当局者は、7月下旬の上院選挙を控え、高価格に特に懸念を示している。
米価が急騰した一因は、2023年の猛暑による収穫量の減少で、昨年半ばごろに市場で米不足が発生したことだ。
政府は当時、米不足はないとし、新米が出回れば価格は安定すると予測していた。しかし、実際には価格は上昇を続けた。
先月就任した小泉新農林水産相は、現実をより正確に反映するため、米の生産調査の方法を見直すとし、旧来のシステムによる誤算があったと述べた。
「衛星やAIなどの最新技術を活用し、米の収穫量調査の精度を高める」と小泉氏は記者団に述べた。
ロイター