
リヤド:サウジアラビアはシリアと$64億ドルの投資協定を締結し、戦争で荒廃した同国との経済的再関与と再建支援に向けた同国の取り組みにおいて重要な一歩を踏み出した。
不動産、通信、金融など多岐にわたる分野を対象としたこれらの協定は、7月25日にダマスカスで開催されたシリア・サウジアラビア投資フォーラムにおいて、投資相のハーリド・アル・ファーレフ大臣が発表した。
このフォーラムは、サウジアラビアがシリアの金融基盤強化に強くコミットしていることを示している。4月には、サウジアラビアはカタールと共に、シリアが世界銀行に負っていた$1500万ドルの債務を返済した。
「このフォーラムでは、総額約240億サウジアラビア・リヤル(約64億ドル)に上る47件の協定と覚書が署名される」とアル・ファーレフ氏は述べた。
これらの契約には、通信分野で$10億7,000万ドルが含まれ、シリア通信省と複数のサウジアラビアの通信企業が二国間関係の深化を目指している。
計画に参加する企業には、サウジ・テレコム・カンパニー、GOテレコム、デジタルセキュリティ企業エルム、サイバーセキュリティ企業サイファー、教育テクノロジー企業クラセラが含まれる。
不動産およびインフラ分野では、シリアの復興支援のためにサウジアラビアが資金を提供する 3 つの新しいセメント工場の建設など、総額 29 億 3000 万ドル相当の契約が発表された。
また、両国は農業分野での協力強化にも合意した。
アル・ファーレフ大臣は、「農業分野では、モデル農場や加工産業など、高品質の共同プロジェクトの開発において、シリアとの協力関係を構築することを楽しみにしている」と述べた。
金融分野では、サウジアラビアのタダウル・グループとダマスカス証券取引所が、フィンテック分野での協力強化に関する覚書を締結した。
アル・ファーレフ大臣はまた、両国の貿易・経済関係をさらに強化することが期待される「サウジアラビア・シリアビジネス協議会」の設立も発表した。
フォーラム中の別のパネルディスカッションで、同大臣は、継続的な課題はあるものの、シリアはより投資しやすい国へと変化していると述べた。
「シリアは、あらゆる課題にもかかわらず、投資魅力的な国として飛躍している。新時代が始まって以来、サウジアラビアのビジネスマンに投資機会を提供したいという真摯な姿勢が見られている」と付け加えた。