
ソニーは木曜日から米国でプレイステーション5を50ドル値上げする。日本のコングロマリットがビデオゲーム市場の緩やかな回復に乗り出す一方、米国の関税がコスト上昇の脅威となっているためだ。
同社は水曜日のブログ記事で、「プレイステーション 5」3機種すべてが同様の値上げとなり、最も高価なPS5 Proバージョンは749.99ドルになる見込みだと述べた。
今回の価格変更は、ドナルド・トランプ米大統領が中国や日本など世界的な製造拠点からの輸入品に大幅な関税を課すと発表し、サプライチェーンの混乱や原材料費の高騰が懸念されたことを受けたものだ。
ソニーは4月、欧州の各市場でゲーム機を値上げした。ライバルのXboxも1ヵ月後、米国、欧州、オーストラリア、英国でゲーム機本体と付属品の価格を引き上げた。
テイクツー・インタラクティブの『グランド・セフト・オートVI』や任天堂の『Switch 2』といったプレミアムタイトルの発売により、今年はゲーム機がビデオゲーム市場の成長を牽引すると期待されていた。
しかし、ゲーム機の値上げや、期待されていた「GTA VI」の来年への延期により、業界の成長ペースには疑問符がつくことになった。
水曜、ソニーは他の市場については価格変更はなく、プレイステーション5のアクセサリーの価格も据え置くと発表した。
ロイター