
ロンドン:今週水曜、日産は、合意なき離脱は日産のヨーロッパ最大の工場であるイギリスの自動車工場を脅かすと警告した。
イギリス北西部のサンダーランドにあるこの工場は、ジューク、リーフ、キャシュカイなどのモデルを製造し、七千人の従業員を抱え、年間44万台以上の自動車を生産している。
日産は、合意なき離脱により世界貿易機関の関税が自動車に課せられるようになることで、ヨーロッパやサンダーランドでの事業が危うくなるとすでに警告していた。
自動車部門がコロナウイルスによる打撃を受けたことで、日産は先週、大幅なコスト削減計画を発表したが、サンダーランド工場についての決断は下されていなかった。
「私達はイギリスで最大の自動車メーカーであり、そうであり続けたい。そのための努力をします」。日産のグローバル最高執行責任者であるアシュワニ・グプタ氏は水曜日、BBCに対しこう語った。
「ですが、もし現在のままの関税を課せられないのであれば、不本意ではありますが事業を維持できなくなります。これは全ての人たちに理解してもらわなければいけません。」
イギリスは1月31日にEUから正式に離脱したが、年末まではEUの規定に従い、その間に両サイドとも新しくなった関係性に関する条件を取り決めようとしている。
離脱後のイギリスとEU の通商交渉は今週で四回目になるが、今週金曜に終わるビデオ会議で解決の兆しは見えるとはロンドン側もブリュッセル側も思っていないようだ。
日産はすでに、コスト削減とアジア事業へに集中のために、三千人の従業員を抱えるバルセロナ工場を閉鎖し40年続いた事業を終わらせることを決めた、
AFP