
武田薬品工業株式会社は11日、アジア太平洋地域で販売されている一般用医薬品および医療用医薬品の一部資産を、韓国のセルトリオンに2億7,800万ドルで売却することに合意したと発表した。
日本の最大手製薬会社である武田薬品は、契約一時金として2億6,600万ドル、マイルストーンペイメントとして最大1,200万ドルを受け取ることになるという。
セルトリオン社に売却される一部資産には、主にオーストラリア、香港、韓国、その他のアジア地域で販売されているOTC医薬品および医薬製品が含まれていると同社は述べている。
武田薬品は、これらの製品を引き続き製造し、セルトリオン社に供給するとしている。
武田薬品は、昨年590億ドルの買収を完了したShire Plc社の負債を抱えたまま、100億ドルの非中核資産を処分することを約束している。
今回の発表に先立ち、同社はこれまでに77億ドルの非中核資産を売却しており、最新の取引はデンマークに本拠を置くOrifarm Groupへの、OTC医薬品および処方箋薬の約6億7,000万ドルの売却だった。
日経ビジネスは先月、武田薬品が日本のOTC事業を約4,000億円(37億2,000万ドル)で売却することを検討していると報じた。
武田薬品は5月13日に通期決算を報告した際、クリストフ・ウェバー最高経営責任者(CEO)は「我々はOTC企業ではない」と述べた。
ロイター