日中両政府は21日、防衛当局の実務者協議を東京都内で開いた。日本の領空内で過去に確認された飛行物体が中国の無人偵察用気球とみられることに関し、日本側は事実関係の確認を求め、「領空侵犯は認められない」との立場を改めて表明した。防衛省は中国側の回答について明らかにしていない。
協議ではまた、海上などで偶発的な衝突を避けるための「海空連絡メカニズム」に基づく防衛当局間のホットライン(専用電話)について、今春の運用開始に向けて話し合いを続けることを確認した。
日本側から防衛省の安藤敦史防衛政策局次長ら、中国側から国防省の張保群国際軍事協力弁公室副主任らが出席した。
時事通信