
アラブニュース
リヤド: 情報筋と市場データを引用したロイターの報道によると、サウジアラムコは日曜日、サウジの株式市場タダウルでサウジ・ベーシック・インダストリーズ(SABIC)の株式を21億株購入した。
買収は、サウジアラムコが同石油化学大手の70%を購入することで2019年に合意した取引の一環であると、情報筋は付け加えた。
サウジの取引所で実施された4つの取引のSABIC株は259兆1250億サウジ・リヤル(691億ドル)相当であった。タダワルのデータが示すように買い手は匿名で取引を行った。情報筋はこの取引を確認し、完了すれば世界の化学業界で最大級の取引になると述べた。
「取引は完了へ向けて順調に進んでおり、第2四半期末までには完了する見込みです」と、取引について尋ねられたサウジラムコはロイターへの声明で述べた。「取引完了の発表は近日中に行う予定です」
情報筋は5月にロイターに対し、原油価格の低迷によりSABICの市場価値が40%以上下落したことを受け、サウジアラムコが取引の再構築を検討していたと述べている。情報筋は以前、サウジアラムコが今年、SABIC買収のために100億ドルの融資を受けたと述べている。
日曜日の取引では、取引価格は変わっていないことが示唆されたが、PIFへの支払いを行うための構造が変更されたかどうかは不明だ。
日曜日の取引は、昨年の合意価格である1株当たり123.39サウジ・リヤルに近い、1株当たり123.40~123.20サウジ・リヤル(32.9~32.8ドル)で実施された。SABIC株の昨年の期末株価はSR88.50であった。
この株式はサウジアラビアの政府系ファンドである公共投資基金(PIF)によって売却され、経済を多様化して石油からの脱却を目指す政府のプログラムに投資するための資金に充てられる。