
ファハド・アルザーラニ
リヤド:サウジ産業開発基金(SIDF)がコロナウイルスパンデミックの影響を受けた産業プロジェクトを支援するため、37億サウジアラビアリヤル(10億ドル)規模の経済刺激計画を立ち上げた。
この構想は産業界の小・中・大企業に対して融資の返済を延期および組み直すことで、500以上の産業プロジェクトを支援することを目指す。
また、要件を満たす中小企業に信用枠も供与し、最大3ヶ月分の運転資金を融資する。医療品や医薬品メーカーにも融資を行うと、SIDFは火曜に述べた。
この総合対策は、8億サウジアラビアリヤル相当の融資の返済を延期または組み直すことで、381社の小規模企業を支援する。さらに123社の中規模企業は8億サウジアラビアリヤルの金融支援から恩恵を受け、15社の大企業も13億サウジアラビアリヤルを手に入れる。2020年に満期を迎える債務を抱える14社ほどの医療分野の企業は、約7,000万サウジアラビアリヤルの支援を受ける。
SIDFの与信・ビジネス担当副社長アデル・アルスハイミは、この動きは信用枠を提供することで、最大3ヶ月分の運転資金を部分的に融資することを目指していると述べた。
また同産業基金は医薬および医療品企業に対し、原料購入のための資金を最大6ヶ月貸し付ける融資も提供する。
世界中の政府は、コロナウイルスパンデミックによって生産停止に追い込まれたため経済的に重要な産業分野の企業を財政破綻から保護するため、介入を余儀なくされている。
SIDFは民間産業分野に金融支援を提供する目的で、1974年に設立された。