
パリ:主要石油生産諸国が世界的なコロナウイルスパンデミックのせいで劇的に下落した価格をテコ入れする協調努力の一環として、5月の生産量を大幅に削減したことが、水曜のデータで示された。
石油輸出国機構(OPEC)の最新の報告書のデータは、同グループ加盟13ヶ国が先月、620万バレル/日(bpd)の生産調整を行ったことを示した。
OPEC+の旗印の下に集まるOPECとロシアなどの主要同盟国は4月、5月1日から6月末まで970万bpdの生産を削減すると約束した。
今月初旬に追加で行われた危機会議で石油生産諸国は、減産を7月にも続けて延長することで合意した。
OPEC自身は毎月恒例の報告書で正確な生産量を正式に公表していないが、代わりにいわゆる二次情報源がまとめたデータを引用している。それらの統計値によれば、サウジアラビアは減産の大きな負担を負い、一国だけで316万bpdの生産を抑制した。
UAEは136.4万bpd、クゥエートは92.1万bpdの生産を削減した。
この行動は、世界中の国が新型コロナウィルスの拡散を止めるため厳しいロックダウン措置を課す中、需要縮小に直面して石油価格が急落したことを受け、必要なことと考えられた。
OPECは最新の報告書の中で、非加盟10ヶ国も5月に295万bpdの減産を行い、全体の削減量は920万bpdに達したと見積もっている。
AFP