
東京:ヤフー株式会社の親会社であるZホールディングス株式会社とLINE株式会社は火曜日、計画されていた経営統合の延期を発表した。
両陣営によると、当初10月までに完了される予定だった経営統合の延期は、新型コロナウイルスの世界的大流行の影響で、一部の国で合意の審査手続きの遅れが原因であるという。
ZホールディングスとLINEは昨年12月、経営統合に向けた最終合意を発表した。
インターネットポータルサイトを運営するヤフーと、無料メッセージングアプリのプロバイダーであるLINEは、補完的な関係にある。ただし、一部の地域ではネットショッピングなど類似のサービスを提供している。
今回の合併は、重複する事業分野でのシェア拡大につながるため、公正取引委員会をはじめとする世界各国の独占禁止法監視委員会の承認を得る必要がある。
ZホールディングスとLINEは、今回の遅延により、世界各国の競争法に基づく独占禁止法審査手続きにただちに問題が生じることはないとしている。
両社は具体的な日程が決まり次第、新たなスケジュールを発表するという。
株式交換比率など、統合の条件や方法に変更はない。
Zホールディングスは、ソフトバンクグループ株式会社の通信部門であるソフトバンク株式会社の子会社である。
統合の一環として、ソフトバンクとLINEを保有する韓国のネイバー社は、LINEの東京証券取引所での上場を撤回するため、今年5月から6月にかけて共同で公開買付けを実施する予定だった。
ZホールディングスとLINEは、独占禁止法審査の遅延が理由で公開買い付けを後回しにせざるを得なくなったため、10月までに経営統合を完了することはできないとしている。
時事通信