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コロナワクチンへの希望とともに、アジアの株式市場は米国を後追いして上昇

上海、東京、香港、オーストラリアの株価指数はすべて上昇した。(AFP)
上海、東京、香港、オーストラリアの株価指数はすべて上昇した。(AFP)
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02 Jul 2020 09:07:27 GMT9
02 Jul 2020 09:07:27 GMT9

新型コロナウイルスワクチンの開発への期待が、増加する米国の感染者数に対する懸念と混じり合う中、木曜日のアジア各地の株式市場は、米国市場を後追いして上昇した。

上海、東京、香港、オーストラリアの株価指数はすべて上昇した。

米国のファイザーとドイツのビオンテックの両社がワクチン治験の予備データを発表したことを、投資家達は前向きに捉えている。

同時に、米国の人口の多いカリフォルニア州とテキサス州では、日々最高水準の新規感染者数が報告されている。

みずほ銀行は報告書で、「ワクチンが与えてくれる希望は、歓迎されるものだが、V字型の回復を保証するものではない」と述べた。

上海総合指数は1.6%上昇して3,073.98となり、東京の日経平均株価(日経225)は0.2%上昇の22,159.722となった。休日後に再開した香港のハンセン指数は1.6%増の24,801.28となっている。

韓国のKOSPIは0.8%上昇して2,124.39となり、オーストラリアのS&P/ASX 200は1.6%上昇して6,030.30となった。インドのSENSEXは0.9%上昇し、ニュージーランド、シンガポール、ジャカルタも上昇した。

ウォール街では、指標となすS&P 500指数が水曜日には0.5%上昇して3,115.86となった。テクノロジー関係企業の伸びに後押しされたものだ。

ダウジョーンズ工業平均は0.3%下落の25,734.97となった。テクノロジー関係企業の比重の大きいナスダック総合指数は、1%上昇して記録的な10,154.63に達している。

世界の株式市場は、経済が1930年代以来の最も深刻な不況から抜け出すことを期待して、前四半期に急反騰した。しかしアナリスト達は、新型コロナウイルスの感染者が米国、ブラジル、その他何カ国かで増加している中、株式相場の上昇はその幅も速さも行き過ぎであり、実際の経済活動に裏打ちされたものではないと警告している。

米国では、製造業に関するある報告書が、6月には製造業の活動が成長に戻ったことを示しており、経済縮小を予想する経済学者の推測よりも遥かに良い兆候を見せている。

それよりも前に出された別の報告書では、6月には民間の雇用主達が削減したよりも多くの労働者を雇用したことが示唆されていた。

IGのジンギ・パン氏は報告書で、「新型コロナウイルス感染症がどのように影響を及ぼし続けていくのかについては、まだ推測の段階にある」と述べている。

中国では、今週の2つの調査で6月の製造業に改善が見られ、緩やかな回復を示す兆しの一つとなった。

ユーロ圏19カ国に関する同様の調査では、広範囲にわたる操業停止の後、製造業が再び成長しようとしていることが示されている。

アナリストらは、データは正しい方向を示しているものの、それは新型コロナウイルス感染症の流行からの景気回復が速度の遅いものになるだろうこともまた示唆している、と指摘している。

エネルギー市場では、ベンチマークとなる米国の原油はニューヨーク・マーカンタイル取引所における電子取引で1セント高の1バレルあたり39.83ドルであった。契約価格は、水曜日には55セント上昇の39.82ドルで引けた。国際的な価格の基準であるブレント原油は、ロンドンで4セント高の1バレルあたり42.07ドルであった。契約価格は前日から76セント高の1バレル42.03ドルだった。

ドルは対円で水曜日の107.49円から107.44円に下落、対ユーロでは1.1244ドルから1.1264ドルに上昇している。

AP

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