
武田薬品が最近のリストラへの取り組みにおいて、日本で営業職の人員を削減しようとしている。590億ドルでシャイアーplcを買収したことを受け、国内事業を徹底的に見直す。同社の計画に詳しい情報筋が述べた。
日本の主要製薬会社は市場の縮小と、国の保険制度が定める薬価引き下げに対処するため、営業部門の規模を縮小してきた。
日本最大の製薬会社である武田のレイオフ(一時解雇)は営業職に重点が置かれるだろうと、職務上の義務を守るため匿名を希望する業界筋はロイターに語った。
武田は医師や病院への薬の販売を促進する医薬情報担当者(MR)職を減らして医薬品販売業務受託機関への依存を高め、柔軟性を向上したいと考えていると、ある者は述べた。
どちらの情報源も削減する人員の数やタイミングについての予測は持たなかった。
武田はレイオフに関し、まだ決定されていないと述べている。
「この変革は頭数の削減を意図しているわけではない」と、武田はロイターに対し文書で述べ、さらに詳しいことは労働組合との協議の後で話すと付け加えた。
武田は今月初旬、日本で5つの事業分野に集中し、人事制度を改革すると述べた。この計画には、日本の典型的な終身雇用制度からの脱却も含まれる。
同社は3月、プラズマによるCOVID-19治療を除く新たな治験を一時中止すると発表した。
同社は金曜に4半期業績の報告を行う予定だ。
昨年初旬に完了したシャイアーの買収は武田の世界売上を多様化し、現在はその約半分を米国での販売が占めている。
しかし買収はこの製薬会社に多額の債務も負わせた。武田は債務を削減するため、100億ドルの非中核資産を処分しようとしている。
ロイター