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OPEC7月の原油生産量、湾岸諸国が自主減産を終了したことで急増

01 Aug 2020
ロックダウンの緩和と供給量の減少により、原油価格は21年来の安値である4月の1バレルあたり16ドル以下から40ドル以上へと上昇した(ロイター)。
ロックダウンの緩和と供給量の減少により、原油価格は21年来の安値である4月の1バレルあたり16ドル以下から40ドル以上へと上昇した(ロイター)。
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Updated 01 Aug 2020
01 Aug 2020
  • ロックダウンの緩和と供給量の減少により原油生産量は上昇したものの、第2波への懸念が上昇を抑えている

ロンドン:サウジアラビアなどの湾岸諸国が、OPEC主導の取り組みに加えた自主的な追加生産制限を終了したため、7月のOPECの原油生産量は日量100万バレル(bpd)以上増加したが、他の国々での減産への取り組みは限定的に続いている。

調査によると、石油輸出国機構(OPEC)に加盟する13カ国は7月に平均して2,332万bpdを汲み上げ、1991年以来の低水準であった6月の修正値から97万bpd増加したという。

OPECと加盟国は、新型コロナウイルスによる危機が需要に打撃を与えたことから、4月に記録的な生産量削減を行うことで合意した。

ロックダウンの緩和と供給量の減少により、原油価格は21年来の最安値である4月の1バレルあたり16ドル以下から40ドル以上に上昇したが、第2波への懸念が上昇を抑えている。

「新型コロナウイルスの影響の余波が続く限り、原油の値上がりは期待できないだろう」と、石油ブローカーPVMのスティーブン・ブレノック氏は語った。

OPECとロシアなど非OPEC産油国で構成されているOPECプラスは、5月1日から世界の原油生産量の10%に相当する970万bpdの減産に合意した。

ほとんどの国の場合は2018年10月時点の生産量を基準として、10カ国で構成されるOPECの減産分は608万4,000bpdとなっている。

調査によると7月には574万3,000bpdの減産量を達成し、これは94%の順守率に相当する。6月の順守率は111%に上方修正された。

7月の生産量上昇は、最新の減産への合意が行われる前、一時的にOPECが自由に汲み上げを行っていた4月以来最大となった。

市場のさらなる支援を行うために、サウジアラビア、クウェート、UAEは、6月のみ118万bpdの追加減産を約束していた。

このような取り組みもあって、先月の生産量はロイターの調査とOPECの数字に基づいて、1991年以来(加盟国変更を除く)のOPECの最低値に抑制された。

調査によると、7月に最も供給量が増加したのは6月から85万bpd増の840万bpdを汲み上げたサウジアラビアで、これは割当量に近い数字となっていることがわかった。

UAEとクウェートの産油量も割当量に近い数値へと増加した。イラクとナイジェリアは過去のOPECプラスの取り組みでは遅れを取っていたが、6月には減産の順守を強化した。7月にはさらなる減産は行わず、調査によるとイラクは輸出を増加させたという。両国ともに今後の追加減産を公約している。

「低価格により、追加減産が迫られるOPEC加盟国民の生活が困窮している」と、コメルツバンクのアナリストであるオイゲン・ワインバーグ氏は語った。

イランとリビアの供給量は7月には横ばいとなり、ベネズエラの生産量はさらに減少した。この3カ国は米国の制裁や内部の問題で生産量が制限されているため、自主減産は免除されている。

リビアの生産量は東部を拠点とするハリファ・ハフタル司令官率いる組織による湾岸と油田の封鎖により、1月以降急落している。

ロイターの調査は、外部情報源からの船積データ、リフィニティブのEikonによるフローデータ、Petro-LogisticsやKplerなどのタンカートラッカーからの情報、石油会社、OPEC、コンサルタントから提供された情報に基づいて、市場への供給を追跡することを目的に行われている。

ロイター

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