
日揮ホールディングスが、イラクで製油所の改修事業を受注する方向で同国政府と最終調整に入ったことが3日、分かった。イラク戦争後の復興支援で、事業規模は約4000億円に上る。早ければ8月下旬ごろに正式合意する見通しだ。
資金は国際協力機構(JICA)が全額を円借款で提供する。日本によるイラク戦争後の支援としては最大級。1970年代に建設されたバスラ製油所の石油精製能力を増強し、ガソリンや軽油の生産量を現在の日量6万バレルから16万バレルに増やす。7000人規模で現地スタッフを雇用し、2025年の完成を目指す。
イラクは世界有数の産油国で、日本にとって9番目の原油輸入先。支援で政情が安定すれば日本のエネルギー安全保障強化にもつながりそうだ。
JIJI Press