![日本の自動車ブランドの中で、トヨタが一番人気(35%)で、日産とレクサスが13%で続いていることも何ら驚くことではない。](https://www.arabnews.jp/wp-content/uploads/2019/10/Cars.png)
ジュマナ・ハミス ドバイ
一部の人にとっては第一印象がすべてだ。日本を訪れた多くのアラブ人にとって、日本国民の第一印象は、勤勉で、組織的で、時間にきちょうめんだというものであった。
18のアラブ諸国で実施されたアラブニュースとYouGov の共同調査によると、この認識は、日本を訪れたことはないが将来行ってみたいと望む回答者でも一貫したものだった。
日本人を描写する言葉としては、「礼儀正しい」、「独創的」、「尊敬の念を持つ」などが見られたが、回答者の61%が「勤勉」、54%が「組織的」、そして42%が「時間にきちょうめん」という言葉を使用した。
日本文化についてのアラブ人の認識は、主流メディア、アニメ、そして自動車や電子機器など、日本の輸出産業の影響を受けているようだ。
日本の自動車ブランドの中で、トヨタが一番人気(35%)で、日産とレクサスが13%で続いていることも何ら驚くことではない。
同様に、16〜24歳の若年層の半数以上が、日本文化について尋ねられたときに最初にアニメを思い浮かべた
「日本人は外国人の訪問者に対してとても率直で誠実です」。日本人ジャーナリストの片野順子氏はアラブニュースにそう語る。
「日本人はシャイです。言語という大きい問題があるため、外国人に対しては特にシャイです。英語や、理解できないその他の言語で質問されるのを怖がります」
英語を話すプロである日本人、あるいは基本的な会話ができるレベルにある日本人は20%未満であるため、多くの日本人にとっては、世界中からやってくる旅行者とコミュニケーションを取ろうとするときに、言語が障害となる。
日本を訪れたことのない回答者の7%、日本を訪れたことのある回答者の15%だけしか、日本人を「寛容」だと表現しなかったことの理由は、これかもしれない。
調査では、日本人を描写する言葉として、無礼、怠惰、立腹というものは極めてまれであった。
片野氏はさらに、「わび・さび」という概念に基づいて、日本文化のルーツについても話してくれた。
この概念は、少ない方がよいとする考え方によるもので、「わび」とは「単純さ」、「さび」とは不完全なものの中に喜びを見いだすことを表す。
「この概念は日本の茶道と華道にも見ることができます」。片野氏はアラブニュースに語る。
「これらの芸術形式の主要概念は、敬意と調和の環境における厳しい決まりごとの下での作業に集中することなのです」
母国のヨルダンに戻るまで22年間日本に住んだ建築家、デザイナー、研究者のシーファ・ヅグール氏は、日本人を「非常に勤勉な、親切で温か」く、他の労働者に「感謝する」人たちであると表現する。
「一度友情が形成されれば、家族になれる」と彼女は語る。
「日本人は、言語障壁によるコミュニケーションの手段の欠如によって、外国人と接触する際に極めてシャイになるのです」
「しかし、こうした障壁を乗り越えれば、彼らは異なる文化を深く掘り下げ、その外国人についてもっと学ぼうとするのです」
1996年に初めて日本に移住したヅグール氏は、学生として、建築家として、そして最後には大使の妻として日本人と交流し、この環境を経験してきた。
「日本人は、世界における私たちの側の人間に欠けているチームワークを尊重します。彼らはチームで働き、非常に組織的で、彼らの文化はインスピレーションの大きな源であり、生活のエネルギーとなっているのです」と彼女は語る。
自国をより重視している世代だと表現される日本の若い世代は、好奇心が強く、箱の外で考える傾向があるとヅグール氏は言う。
「年長世代の多くは島国の存在にとどまっており、日本が彼らにとっての全世界なのです」